タンタンメンヅ
風邪で学校を休んだときに読むブログ。 Author:タンタンメンズ ラノベ作家を夢見て上京するもハハキトク。風呂なし彼女なしトイレなし四畳半みどり荘。ポストニートここに二人。りびんぐでっど。 |
2007.01.01
■932
Author:タンタンメンズ
ラノベ作家を夢見て上京するもハハキトク。 風呂なし彼女なしトイレなし四畳半みどり荘。 ポストニートここに二人 りびんぐでっど。
2007.01.01 00:00
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2007.02.03
■933
「遅刻遅刻〜!」
あたし、名無し。 私立ニシムラ高校に通う高校二年生。 成績はイマイチだけど運動神経抜群の純情乙女だよ(←自分で言うなって☆) いきなりだけど、上で言ってるように遅刻寸前! 今度遅刻したら、担任の男ヤモメ先生にまたおしおきされちゃう! いそがなくちゃ!さぁ、あの角を曲がったら学校はすぐそこ! 「キャ!」 向こうから飛び出してきた誰かにぶつかっちゃった。 相手は三十路ハゲデブチビキモオタ童貞。 おまけにぶつかった拍子に中身が入れ替わっちゃった。 たすけて ほんきでしにたい
2007.02.03 13:45
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2007.02.06
スパークリングセール
「服買いに行こうぜ」
「えー、そこのヨーカ堂でよくね」 「バカじゃねぇの。地元じゃあるまいし、誰がヨーカ堂なんかで買うんだよ」 「じゃあどこいくんだよ」 「おいおい行こうぜ」 「あー、おいおいかよ。一番近いのどこ?」 「新宿にあったぜ」 「じゃあ山手線か。山手線ってどうやってでんの?」 「秋葉原いけば山手線通ってるだろ」 「じゃあ秋葉原行くか」 「あー、秋葉原行こうぜ」
2007.02.06 03:19
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2007.02.06
毒男喫茶マンドクセ
駅から程よく離れた閑静な住宅街にひっそりと佇む名店、それがこの毒男喫茶マンドクセだ。
毒男がいつまでもリラックスしながらハードカバーの本を読めるようにと構成された店内は店長の毒男への優しさの賜物。 珈琲は店長が自分の足で仕入れて挽いたこだわりの味だ。 「珈琲も紅茶もカクテルも全部大学時代に極めました。でも全然モテなかった(笑)。 イケメンが珈琲とか詳しいと女の子から『夜明けの珈琲がのみたーい』とか言われてすぐギシアンだったんですけどねぇ」 そんな悲しい過去を持つ店長の店だからこその女性立入禁止。 甘味を愛する店長には女性限定のスイーツ店の存在が許せなかったとのこと。 店内の巨大スクリーンでは一日四回「耳をすませば」を絶賛放映中で、特に大学生くらいの毒男に人気があるそう。 カントリーロードが流れる名シーンでは思わず合唱になることもあるとか。 今なら「タンタンメンヅを見た」というとエスプレッソをダブルにできるサービス。 毒男のみなさん、友達と一緒に美味しい珈琲と大塚愛のさくらんぼのPVを見ながら 忘れかけていた心地良いピュアな切なさに触れてみるのはどうだろう。でもイケメンは絶対に連れていっちゃダメだゾ!
2007.02.06 19:11
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2007.02.13
グーミンと愉快な仲間たち 01
ここはグーミン谷。
皆さんはグーミン谷のことを知っていますか? グーミン谷には、グーミンと隣の楽しい家族が住んでいます。 「アスペおにいさん見て見てー!」 おやおや、今日もグーミンがあんなに遠くのさいたまから走ってやってきます。グーミンはいつもとっても元気なので、国際展示場駅からビッグサイトくらいまでの距離ならすぐに走ってしまうのです。 「やあグーミン、相変わらずいい動きをしているね」 「うん。今日はアスペお兄さんに見せたいものがあって急いできたんだ!」 アスペお兄さんのボケにもグーミンは気付きません。グーミンはいつも一生懸命です。 「ほら、これ、ホワイトバンドっていうんだ! 貧しい国の人をほっとけない人がつけるんだって!」 グーミンはまるでフジテレビの忙しい社員さんたちがゴミ拾いをしなくて済むようにスタッフがやってくる前に海岸を綺麗にしてあげたくらいとてもよいことをしたような表情で胸を張っています。 「グーミン! もしかしてグーミンの家はまだ天声人語がまともだった頃の朝日でもとっているのかい」 「アスペお兄さん、うちは朝日じゃないよ、毎日だよ!」 アスペお兄さんの比喩にグーミンは華麗にマジレスを返します。 「グーミン、ホワイトバンドが流行ったのはもう何十年も前なんだ。わかるかい」 「でも、ミクシィでホワイトバンドをつけてる人は名前の後ろに***をつけてみんなで楽しそうだったよ。僕もミクシィで***をつけて仲間にいれてもらうんだ!」 グーミンはまだ見ぬミクシィを想像してとても楽しそうな顔をしています。 「グーミン、そういうことはミクシィに招待されてから言うんだ」 アスペお兄さんはため息をつくと、グーミンに語りはじめました。それはとてもとても重い話です。 「グーミンはホワイトバンドを買うと貧しい国の人が救われるって思ってるけど、なんでそう思うんだい」 「えーっと、よく分かんないけどみんながホワイトバンドを買えばそのお金で世界の貧しい人たちがみんな助かるんだよね!だからみんながホワイトバンドを買えばいいと思う。そうすれば貧しい国の人たちもみんな幸せになれるのに、みんなケチだから買わないんだ。そういう人たち僕ホントに許せない!」 グーミンのイノセントな瞳が大人たちを一方的に裁きます。 「グーミンは本当に優しいいい子だね。でもねグーミン、よく聞くんだ。悲しい事だけど、ホワイトバンドで得られた収益は全部、貧しくない電通の子会社や、貧しくない中国の工場に行ってしまうんだ」 「アスペお兄ちゃんなにいってるの? DENTUってなに!?」 「つまりグーミンが300円払っても、貧しい人は1円ももらえないのさ」 「そんなはずあるわけないよ! だってナカタやヒロスエも付けてるのに!」 「グーミンはずっと昔にCMを見たんだね。そのCMを作ってたくさんお給料を貰っているのが、電通の子会社の社員たちなんだ。そしてそのお給料がグーミンの300円だったのさ」 「そんな…いったい僕はどうしたらいいの??」 グーミンの顔がみるみる曇って行きます。 かわいそうなグーミン。グーミンかわいそう。 「うーん。グーミンがホワイトバンドを買ったお金は、電通の子会社の社員を経てフィリピンの小さな女の子に渡っているわけだから、確かに貧しい人をほっとけないってのは嘘じゃないんだけどね。だからグーミンは両手にホワイトバンドをつけるといいと思うよ」 「わかった! じゃあもう1個買って、僕のお金がフィリピンの女の子に渡るようにするね!」 「グーミンは本当にいい子だね」 グーミンの顔がみるみる輝き出しました。これで一安心です。 実はグーミンの知らないところで、フィリピンの小さな女の子はお金をもらって生きていくために電通の子会社の社員にとても辛い目に遭わされているかもしれないのですが、それはグーミンとは関係ない、また別のお話。
2007.02.13 02:50
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2007.02.14
グーミンと愉快な仲間たち 02
ここはグーミン谷。
皆さんはグーミン谷のことを知っていますか? グーミン谷には、グーミンと隣の楽しい家族が住んでいます。 「なんだよ、ちぇっ」 おやおや、今日もグーミンがあんなに遠くのさいたま王国から走ってやってきます。でもなんだか今日のグーミンは不機嫌そう。もしかしたら学校で何か嫌なことがあったのかもしれません。 「バレンタインなんてお菓子会社の陰謀じゃないかっ」 どうやらグーミンの機嫌が悪いのは、バレンタインのチョコレートをもらえなかったからのようです。 「グーミン、今年もチョコレート1個ももらえなかったのかい」 アスペお兄さんはグーミンの心のやらかい場所をもきゅっと叩きつけました。 「違うよ。バレンタインに振り回されるなんてかっこわるい、って言ってるだけだい」 「グーミンはまだ中学二年生だったのかい」 「大学生だよ」 グーミンはアスペお兄さんの皮肉に華麗なマジレスを魅せました。 「いいかいグーミン。バレンタインが最初は製菓会社の陰謀だったのは事実だ。でもね、今ではバレンタインで喜ぶのは製菓会社だけじゃない。広告会社も流通会社もコンビニだってスーパーだって売上げは増えるし、漫画や小説・ドラマ・アニメの季節ネタとしても定着してる。いまさらバレンタインがなくなって喜ぶ人なんて2ちゃんの下層にいる人くらいなんだ。わかるかい」 「でも…」 「グーミン、よく考えてみてね。クリスマスイブだって元々はキリスト教の陰謀だったと考えられるだろう。それが今では無宗教の日本でだってクリスマス死ね死ね団なんて言ってると痛い目で見られる。盆や正月を祝ってはいけないとちっちゃいことを教義としてる宗教だってあるけど、どう思うかい? 必死だなって思わないかい。グーミンが言ってることはそれと同じなんだよ」 「で、でも…」 「グーミン」 そこまで言うとアスペお兄さんは少しだけ語気を強め、グーミンを諌めました。 「グーミンはバレンタインにチョコがほしいだけなんじゃないのかい」 それきりグーミンは黙ってしまいました。よく見ると目には涙を湛えていました。 悲しいほど真っ直ぐだったグーミンの瞳から流れ落ちる、それはそれは綺麗な涙でした。 アスペお兄さんにできることは、それを黙って見ていることだけでした。 「カナーお姉さんはチョコくれないかな…」 グーミンがボソッと囁きました。グーミンの涙はもうとっくに乾いていました。 「香奈子はやめといた方がいい。去年は大変な目にあった」 アスペお兄さんが言いました。アスペお兄さんの表情はとても曇っています。 「去年のバレンタインにね、香奈子は一万円もするゴディバのチョコレートをくれたんだ。高いだけあってゴディバのチョコレートはとても美味しくて、僕が喜ぶのを見て香奈子も嬉しそうだった。そしたら香奈子はね、次の日もその次の日も同じチョコレートを買ってきて僕にくれるんだ。最初は美味しかったけど、一週間もチョコばっかり食べてると飽きてきた。そんな日が一ヶ月も続いただろうか、ついに香奈子が僕に泣きついてきた。お金がないからチョコレート買えなかった、ごめんね、ごめんね、って加奈子は泣いた」 「ゴディバ? なんだかとても強そうな男爵の名前みたいだね」 なんということでしょう。グーミンはゴディバの存在を知りませんでした。 挙句の果てに悪の組織ゴディバ男爵扱いです。でもグーミンは女の子からチロルチョコ以外のチョコを貰ったことがないので無理もない話なのかもしれません。そんなグーミンを無視してアスペお兄さんは続けます。 「ところがよく考えたらそもそも一ヶ月も毎日1万円も払えるはずがなかった。僕は香奈子を問い詰めた。そしたら香奈子は闇金からお金を借りてチョコを買っていたんだ。香奈子は、審査なしでご融資します、という広告に騙されてしまったんだ」 「そ、そんな…」 さっきとは打って変わって、カナーお姉さんの話を聞いたグーミンは思わず貰い泣きしそうになっていました。 たとえ闇金のことは知らなくても、お金がないことの辛さをグーミンは知っていたからです。 グーミンの瞳には涙が浮かんでいました。 「グーミンは良い子だから、絶対に闇金や消費者金融からお金を借りないって約束できるね?」 「うん!僕約束するよ!」 また一つ賢くなったグーミン。グーミンは、いろんなお話を聞かせてくれるアスペお兄さんがだいすきです。
2007.02.14 00:09
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2007.02.24
例えば、ミヤガワさんのこと
「それじゃー、合宿お疲れさまでしたー!」
「待って待って、今日ユキちゃん誕生日だからタクがバースデイ一気するよ!」 喧騒の中でバラバラに盛り上がる。不協和音的に各所でユキちゃんおめでとうの声があがる。 「はいはい、それじゃお疲れでしたー、そしてユキちゃんの誕生日に、乾杯っ!」 「タクくんのいいとこ見てみたい!」 周りの男たちが一気に囃したてる。囃したてられた茶髪の男子が立ち上がると、ものすごいスピードで中ジョッキを空にしていく。 「ああいうの、ホント死んで欲しいよな」 喧騒からほど近いところで一番安い日本酒を片手に僕にそう呟くのがミヤガワさんだった。僕はミヤガワさんに、えぇ、まぁ、と曖昧な返事をする。ミヤガワさんは司法浪人生で、今年でちょうど6年目。法科大学院が出来てよかったですね、と言ったらものすごい鬱に入られてめんどくさくなったことがある。法科大学院に入るお金がないとミヤガワさんは言っていた。働け、と僕は反射的に言っていた。 「あれどうせK大のテニサーだろ。青春謳歌しやがって、なぁ」 ミヤガワさんは歯に衣など着せずに愚痴を言う。このあいだファーストキッチンで就活中と思しき男が同じくリクルートスーツの彼女の胸を生で揉んでいたという話を聞いたときのミヤガワさんは泣くわ吐くわ挙句の果てにタクシーに乗って家とは正反対の練馬まで行くわで大変だった。そのときミヤガワさんはこともあろうにタクシー代の半分を僕に出すように要求したのだった。 「K大っぽいですね。雰囲気が」 僕だって彼女などいたこともなく愚痴りたい気分でいっぱいだが、隣にミヤガワさんがいるだけで愚痴らなくて済む。反面教師とでもいうのだろうか、喪男の面白くもない愚痴が本当に悲惨なだけであることを僕は齢25弱にしてようやく理解しつつあった。 「だいたいよ、あいつらは童貞の凄さがわかってねぇんだよ。凄さがよ」 「はぁ、40歳でメドローア撃てるとかそういう話ですか」 「ちげぇよ! 馬鹿じゃねぇのオマエ。ラノベ作家になりたいとか言ってる時点で馬鹿だけどよ」 「はぁ、すいません」 ぶっちぎり不合格の司法浪人生に言われたくない、と心の中で毒づくことを僕はちゃんと忘れない。 「魔法使いの話じゃねぇよ、勇者の話だ。あ、オマエ今、俺のこと馬鹿にしただろ」 「してません。いいから続けてください」 「俺気付いたんだけどよ、俺らの先祖って1人も童貞いねぇんだよな。つまり、俺らがはじめての童貞なんだよ、わかるかこの凄さ」 一番安い日本酒を煽りつづけるミヤガワさんはもう止まらない。僕は聞き役に徹することにした。 「こう、よくあるじゃねぇか。何代もずっと受け継がれてきた凄いパワーが主人公の代で覚醒! みたいな。それと同じなんだよ童貞は。この受け継がれてきた最後の俺で! 童貞が覚醒! わかるか!」 わかりません。と言いたいと思った。 だいたい、昔の子供の数は今と比べてはるかに多かったわけで、その中には一生子どもを産むことなく詰んだルートだっていっぱいあるってのはちょっと考えればわかる話だ。 「ミヤガワさん、そういうこと言ってるから童貞なんですよ」 「オマエも童貞だろうが!」 うわ、酔ってるくせに珍しく正確なツッコミ。 「とにかくよ、認めろ! 俺たちは最後の勇者なんだァァーー、ウォーーー」 そう言いながらミヤガワさんは僕に抱きつきながら思いっきりゲロを掛けやがってくれて、ゲロの匂いにまみれた僕を引っ張ってカラオケに勝手に入室し、ずっと最低な気分でうなだれている僕のその向こうで今ミヤガワさんはマイクを独占してひとりでアニソン縛り。
2007.02.24 02:28
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2007.03.03
故にミヤガワさん思う。
オレ、ミヤガワ。
東京で10年法律の勉強して、今から実家で農業に従事しようとしている。法律の知識だけは誰にも負けないつもりだ。 司法試験に受からなかったのは運が悪かったからだ。しかし、いくら悪いのは運だけだったといえ、自分より若くチャラい連中がさも簡単そうに受かっていくのを見ているのはいい気分ではなかった。 かたや弁護士の卵で複数のセフレ持ち、かたや運のせいで落ち続け、いやもう自分を誤魔化すのはよそう、かたや実力が圧倒的に足りずおまけに童貞ときた。思えば高校のときから勉強なんて全然得意じゃなかった。オレが弁護士なんて面白くなくね? とあの頃思ってしまったがために10年を無駄にしたわけだが、それももう昔の話だ。 つい一ヶ月ほど前にとうとう最後通牒が切られた。仕送り停止か実家に戻るか。実はオレは東京でバイトをしたことがない。ずっと仕送りに頼って質素な生活を心がけてきた。 金が足りないときは後輩たちに借りる。今思えば嫌な先輩だっただろう。いや、本当に今気付いたんだ。そうか、オレは嫌な先輩だったんだなぁ。 実家に戻ったら家業の手伝いをさせられることは目に見えていた。しかし、この年になって若くチャラい連中がいるコンビニや漫画喫茶のバイトなんてもはや不可能であることも目に見えている。長考の末、後輩に相談したら「ミヤガワさん、さっさと戻ればいいんじゃないすか」と言われオレはハッとした。オレは夢を諦めた。でもそいつには夢を諦めないで欲しい。オレはそいつにそんな感じのすごいかっこいいことを言っていた。 家の田んぼを耕していて気がついたのは、田んぼの端っこにどうやら縦横が2メートルくらいずつな2平方メートルぐらいの泉があるということだ。よくこんなにボロい状況で農業が成立するものだ、と思っていたらある日転んでもっていたクワを見事に泉の中にホールインワンさせてしまった。オレが農業って恐ろしいと思ったのはそのときだ。 呆然としているオレの前で、泉がブクブクと泡立ちはじめ中から美しい女性が、いやあれは女神に違いない、女神が金のクワと銀のクワを抱えオレに尋ねていた。「あなたが落としたのはこの…」、オレはその既視感のある台詞を聞く前に思わず女神に抱きついていた。何せ一昨年ソープで玄人童貞を棄てて以来女なぞに触れた覚えもないのだ。ところがオレの予想に反して柔らかいものにオレが触れることはなく、オレはおもいっきり突き飛ばされていた。女神がオレに物理攻撃を噛ましたのだった。「おのれ女神、女神らしく魔法攻撃でもしてこいよ…」、オレの正論を聞く前に女神はブクブクと泡を立てて泉の中に消えようとしていた。 このまま女神に消えられてはたまらない。 「てめぇ、今からこの泉にウンコするからな! 本当にするからな! いいのか、止めないんだな! 本当にやっからな! はやく止めろよ!」 オレがそう叫んで泉に背を向けズボンを下ろして顔だけ振り返ったその瞬間に、女神のこの世で一番恐ろしい形相となんだかでっかいフォークみたいなものが見えて、臀部のピンポイントに信じられない衝撃が走り あ、 この感覚 新しいかも…!! と、恍惚と薄れいく意識の中で農業もいいんじゃないか、と思い始めていた。
2007.03.03 07:57
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2007.03.12
彼女きたりて笛を吹く
「それで、ここもわかんないんですけどぉ」
これは一体どういう状況なのかわからない。周りから見ると美味しい状況なのかもしれないけれど、僕はこの状況に裏の裏があることを知っている。端的に説明するとこうだ。 ロケーションは大学から少しだけ離れたファミレスで、僕の前には割と学科でもかわいいんじゃないかと噂されているひとつ年下の女の子が座っている。僕は見事に留年したせいでそんな彼女と同じ講義をとっているわけなのだが、さすがに二度目なのでちょっとは普通の人よりわかっているのと今度こそは単位を落とせないせいで一生懸命だったりするのとで、中間試験は割といい成績をとったのだった。そこに突き刺さったのが彼女の白羽の矢というわけで、僕はどうみても成績がよさそうに見えない彼女に対し過去問の解説をしてあげているどうみても彼女に利用されている子羊としか思えなかった。 この状況を美味しいじゃないかと思う人もいるだろう。だが僕は彼女の書いているブログを知っている、もちろん彼女は僕が知っていることを知らないだろうけれど。彼女は自分のブログで今までに食べた男がどう粗チンだとかこれこれこういう性癖を持ってるとかを実名で公開した挙句の果てにプレイの総合評価を100点満点で評価するという現代に蘇った阿修羅のような女だった。ちなみに僕の親友のひとりは顔射を強制したあげく、「きもちいいだろ、きもちいんだろ!」と連呼したそうで18点というファミ通もびっくりするほどユートピアな評価を喰らっていた。もちろん本人はそんなこと知りもしない。 とにかく、僕はいくら童貞を棄てられるチャンスといえど、引き換えに実名でワールドワイドウェブの世界で恥を晒しつづけるというのはありえないと考えているのであって、彼女の色香に惑わされて一線を超えてしまってはいけないのであった。しかしたったそれだけのことが童貞の僕にとってはなかなか難しく…。 「あ、そっか、そうするんだ。すごーい、先輩頭いいですね!」 「すごいすごい! 先輩みたいに頭がいいひとってほんと尊敬です…!」 「先輩みたいに頭いい人のとなりにいたら、あたしも頭よくなれるかなぁー」 ピピィーーーーーっ 脳内で耳をつんざくようなホイッスルが鳴り響く。先輩がこっちを睨んでいた。思わず足元を見る。僕は唖然とする。ラインを右足が踏んでいるのだ。あと一歩で一線を超えるような危険な状態だった。「ばかやろぉ、足元には注意しろって言っただろう!」次は監督の怒声だ。そんなに大声を出さなくても聞こえている。だいたい監督は僕の心配をするより自分の心配をしたほうがいい。このあいだミーティングだと称してコーチ室に連れ込んで食べた女子生徒が妊娠してしまって学校にバレるかどうかの瀬戸際だというのに。 「せんぱい? 聞いてますかー?」 彼女の声で僕はハッと我に返る。聞いてるよ、とジェスチャーを返す。 「ほら、あたしって頭悪いじゃないですか。だから先輩みたいな人と一緒にテスト勉強ずっとできたらな、ってっ」 ピピィーーーーーっ 思わず耳をふさぐ。監督が審判に何か言っている。僕はラインを踏むギリギリのところで、アクロバティックな動きでなんとかラインを避けたのだった。それなのに笛を吹いた審判に対して監督が怒っていた。 「ははは、ずっとテスト勉強だったらみんな大学生活つまんないじゃん(笑)」 この華麗なテクニック。なんとかライン際での攻防をうまくさばいた僕は少しだけ自信をつけていた。 「でも先輩と一緒にいられるならテスト地獄でも幸せかも」 ピピィーーーーーっ 三度目の笛の音だった。監督が遠くで騒いでるのは認識できている。しかし僕の左足は余裕でラインの外にはみでてしまっていた。監督、そんなに騒がないでいいよ。だいたい監督ってその娘の前にも2人くらい孕ませてるでしょ。バレバレだよ、奥さんだってずっと前から知ってるよ。 とかなんとか思ってたらほんとに奥さんが乗り込んできて監督に離婚届をたたきつけて、思いっきり監督の頬をはたいて、それでも収まらないらしく何度も何度も頬を叩きつけて、そのときの監督の唖然とした表情といったらもう言葉に尽くせぬくらいで、思い出したように試合終了の笛の音が響いた。
2007.03.12 01:43
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2007.03.24
白日にさらされ。
「はい、これ。バレンタインのお礼」
「わーっ、ありがとう! お返しくれるとは思ってなかったっ」 よくいうよ回収部隊が、と僕が毒づく。回収部隊はどこの世界でも強力である。その強靭さについては今ここで語る必要もあるまい。全国一律。最低でも3倍保証。このご時世3倍の回収が見込める投資なんてそう多くもない。実にうまいシステムが作り上げられたものだ。 そんな回収部隊を前に僕が平静でいられる理由は何か。とても簡単な理由だ、当ててみるといい。そう、僕は何ももらっていないのだ。これは実に助かる。なぜならもらってないものを回収するということは原理的にできないからだ。買ってもいない宝くじが当たるなんてことがあるだろうか。確かにバレンタインに見事に僕だけスルーされるというのは凹む。だがもう慣れてしまった今ではホワイトデーのケチな安堵感に浸れることの方がここ数年の僕にとってはありがたいのだった。 「ちょっと、お返しは?」 「ふぁ?」 吸い上げられたな同僚よ、と同情しつつ書類に目を通し始めたところにいきなり話し掛けられて思わず知的とは程遠い声が出た。ふぁ、ってなんだ。ふぁって。 「あれ、俺バレンタインで何ももらってないんだけど」 「そんなんどうでもいいでしょ。ホワイトデー過ぎてるんだからさっさと何か出しなさいよゴディバとか」 「それなんてジャイアン」 「いいからはやくだしなさいってば」 一瞬の隙をついたあっという間の逆転劇ではあったが、おかしい、その理屈がおかしい。だがローマに入ってはローマに従えということわざも…いや当てはまらない。だいたいここは日本だ。ローマであるという前提が既に間違っている。やっぱりおかしい理屈でしかない。そこで僕はせめてもの反論を振りかざすことにした。 「っていうかさ、ホワイトデーホワイトデー言うけど、なんでホワイトだけ特別なわけ? 他にも色ってたくさんあるわけじゃん。レッドデーとかグリーンデーとか、あぁそういうバンドいた気がするけど、ブルーデーとかピンクデーとかシルバーデーとか、シルバーデーはただの敬老の日かもしんないけど、他の色だってちゃんと意味付けしてやれよ、鈍色とか黄土色とか土留め色とかもさ!」 「あら、土留め色デーはあるわよ」 「え」 「土留め色デーは、私はあなたに興味ないから私のこと好きになったりしないでねって言う意味をこめてせんべいを渡す日なの。そしてそれが今日だからあなたにせんべいをあげる」 そういうと彼女、そのおしゃれなトートバッグからちょっと大きめなせんべいを取り出すと僕にずいっと突き出してきて仕方ないから封をあけて噛もうとすると、すっげぇ硬てぇの。 「石かよ!」 あまりの石のような硬さに前世紀の新感覚的なツッコミをしてしまう。 「違うわ。岩よ!」 片手を腰に当てて仁王立ちして自慢気にせんべいの袋に書かれた岩せんべいの文字を指さす彼女に、どうやら僕は不覚にも恋に落ちたらしく、私に惚れないでねという趣旨の発言に惚れるなんて、なんだかどうも綺麗にオチがついたもんだ。
2007.03.24 09:08
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2007.04.15
BREAKTHROUGH POINT 〜つきぬけた瞬間
物静かで物腰はやわらか、でも視線はずっしりと突き刺さる。まるで自身の作中の雰囲気をそのまま体現したような男というのが第一印象。その老成した雰囲気が実はブログ時代に培われたものだとはあまり知られていない。
しがないブログ書きからラノベデビュー。ブロガーなら誰もが夢見るサクセスストーリーの裏側をこう語る。 「当時は、の話ですけど。猫も杓子もブログだったんですよ。ただの日記みたいなもので溢れてるし、他にもアフィリエイト注1だけが目的のものもたくさんあったし、VIP注2ブログだって溢れてた。おまけに芸能人まで宣伝目的で簡単にブログを始めちゃってる時代だったんです。そんな中でフツーのことやっても誰も見てくれない。まず最初に思ったのが、そういうことでしたね。それが今のプロ意識に繋がってるんだと思います」 仲のよい友人と2人で組んでブログを始める。当時のテキストも、質こそ広いブログ界隈での平均以上だったとはいえ閲覧者が少なかった。 「レスポンスが返ってこないんですよね。あの頃はそれが凄く寂しかった。そのうち、それが発端で相方と喧嘩になりました。もっと閲覧者を増やす努力をしろと。僕もそれはわかっていた。でもだからといって手当たり次第にトラックバックを送ったり、掲示板にアドレス貼ったりするのはプライドが許さなかった。結局相方とは喧嘩別れですよ。その頃が一番どん底でしたね」 尊敬するコント屋「ラーメンズ」に対するオマージュとして結成されたタンタンメンズはここで実質的に解散する。だが、1人になってもラノベ作家としてデビューすることは諦めなかった。 「大学も、あぁ、僕はその頃まだ大学に通ってたんですが、単位が半分もとれなくて。重大な決断だったと思います。辞めるか、続けるかですよね。僕は講義を受けるという忍耐がどうにも足りないらしくって、結局めんどくさいのは嫌だな、とかそんなどうしようもない理由で辞めちゃうんですけど。もしかしたら、逆にそれがよかったのかもしれない(笑)」 大学を辞めたことでタンタンメンヅと向き合う時間が増える。ボーっとしていて気がついたらタンタンメンヅのことを考えている。 「もうその頃はテキストにも自信がありました。あとはいかに人に見てもらうか。そこで炎上注3させました。当時の流行言葉風に言うなら『釣りでした』注4って感じでしょうか」 狙いどおりにブログは炎上する。しかし冷静な閲覧者が他のエントリーのクオリティに気付く。事態は沈静化し、あとには大量の新規読者だけが残った。これがきっかけだったと振り返る。その後の活躍は広く知れ渡っている通りだ。 最後に、R25世代を生きる若者たちへのアドバイスを語ってもらった。 「25歳なんて、実際まだまだやり直しいくらでも効くんですよ(笑)。僕はね、夢は時間を裏切らないし時間も夢を決して裏切らない、と思うんです。だから陳腐に聞こえるかもしれないですけど、やっぱり夢を忘れたりはしないで欲しいかな」
2007.04.15 19:03
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2007.04.18
新ジャンル「コンタクトっ娘」
男「なぁ、俺、女ってコンタクトはずしたほうがかわいいと思うんだけど」
女「えっ…じゃ、じゃあ、恥ずかしいけど…はずしてみるね…」 カラン 男「ちゃんと外せるじゃないか、やっぱりその方が、なんかイイよ?ずっといい…ずっと…」
2007.04.18 20:35
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2007.04.19
5年生ラプソディ 01
「にしても1年生ってうざいくらい若いな」
「俺らが老けてるだけとも言うな」 と、何度目かの再履修の老けた男たちが話している。僕にとってこのセラミック基礎第一は本当に勘弁して欲しい鬼門で、教授にどうにか単位をもらおうと山吹色のお菓子を持っていったこともあったが、教授が普通にお茶を淹れてくれたのでお菓子を食べながら最近の世界情勢について熱く語り合っているうちに教授が次の用事があるからと行ってしまったのだった。 「あそこに5人組座ってんじゃん」 「男3女2のあいつらか」 「ゴールデンウィークまでには男のうち2人は髪染めてくるぜ」 「また微妙な予想だな」 「ついでに夏までに1組はくっついて、もう1人の女はバイト先でくっつく」 「妥当かもしれんが、もうちょっとはやいんじゃね」 「あっちに固まってるチャラいのは再履?」 「なんか空気違う感があるな」 「でも俺らもそんな空気まとってんだぜ、知ってた?」 気がつかないうちに教壇に立っていた教授がゴホンと咳払いをして講義をはじめる。誰も聞いちゃいないと思いきや結構な人数がまじめに聞いているのがうちの大学の特徴でもあった。 「それじゃ紙回すんで、学籍番号と名前書いて。帰りにもう1回出席とります」 この開始時と終了時に二重に出席を検知するシステムのせいでこの講義は大変人気がない。それでも人が集まるのはこの講義が選択必修だからであり、他の選択必修はというと、100枚規模のレポートを3回やらされたり、何千円もする自著の全範囲からの暗記テスト一発だったり、あまりのテストの難しさに優や良は0人なのはあたりまえで可ですら3人しかいないようなものばっかりというすばらしさであり、相対的にこの講義がこの宇宙で一番まともだという結論に至るのだった。 だがそんなことよりも嫌なのはこの学籍番号だ。僕たちの次の年から学籍番号はアルファベットと数字になったのだが、僕たちの年度までは数字のみで構成されていたのだ。 つまり、僕たちが学籍番号を書くとそれだけで5年生が1年生の講義を受けているということがバレるという寸法であり、さらにもっともひどいことに教授は終了時の出席を名前ではなく学籍番号で呼ぶときたのだからたまったものではない。 「学籍番号捏造しようぜ」 「いや、単位こなくなるじゃん」 紙が回ってくる。あぁ、07Aで始まる文字列が羨ましい。僕なんか030で始まるまるでどこかの電話番号だ。 「それ、三文字目の0をアルファベットのOに見えるように書けば恥ずかしくねぇんじゃね」 5年生だから馬鹿なのは百も承知だが、僕は馬鹿を放っておいて人間観察を始めた。放っておこうとすると今度は半角のオーじゃなくて全角のオーだよと言い出して思わずため息をつこうとしたその瞬間のことだ。 「あれ、あそこの後ろの方で立ってんのってもしかして坂上さん」 「あ、ほんとだ。坂上さんじゃん。なに、人からあんなにレポートもらいまくってたのに単位落としてんの、うわー」 懐かしい。坂上さんとは1年生の本当に最初の頃に、レポートみせて〜一生のおねがいやん〜とか微妙にツボな関西弁で男たちに何度もレポートをねだっていた頃に話したことがあって、レポートを書かない僕たちとは次第に、次第にというよりはあっという間な気もするが、疎遠になっていきそれっきりであった。それなりにかわいい子であって、ゴールデンウィークが終わる頃には彼氏ができていたんだったかな、とかそんなことを考えていたら坂上さんがやってきて 「坂上さんもこの講義落としてたんだー? じゃあ留年かー。お互い大変だよね。1年生若すぎてついていけないしさ」 「は、いや、私いま院生でTAやってるだけなんだけど」
2007.04.19 20:58
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2007.04.21
どうせモテないしブログでもやろうぜ
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1169111967/814
「中高生にウケるようなネタは決してやらなさそうなスカした感じもあるし、そういうのが君のブログが読まれない原因のひとつだろうね」 彼はその知的に見えるメガネをくいっと利き腕でない方の腕で正しいポジションに戻しながらそう話した。 「でも、中高生にウケるネタって、そんなの一体…」 「簡単だよ。例えばだ、キャラメルコーンを買ってきたとしよう。イチゴ味のね。そしたら稀にまるで男性器の形をしたようなコーンが混じっているんだ。それを携帯のカメラで撮ってアップロードしてみようか。そして『おまえら、最近のキャラメルコーンのクオリティはガチ』とかそんなタイトルつけてテンション高いエントリーを書けばいい。わかるかい、簡単なことだろ?」 「つまり、チンコチンコって叫べばいいってことですか」 「いや、誰もそんなことは言っていな…」 「命の限りチンコって叫べばいいんですか…!!」 「だからそれは違うと…」 「チンコチンコチンコチンコ!!! クロマティクロマティクロマティクロマティ!!! サキマティサキマティサキマティ!!! チン○コチン○コチン○コチン○コ!!!」 「や、やめろ! それにクロマティはまずい、訴えられるぞ!!」 「うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ!!!!」 「ちょおま」 「オマーン国際空港オマーン国際空港オマーン国際空港オマーン国際空港!」 「も、もういい…頼むからやめてくれ…」 ふと気がついて顔をあげると、彼は小さな嗚咽を漏らしながら泣いていた。 俺も泣いた。
2007.04.21 22:48
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2007.04.22
新ジャンル「メタツンデレ」
「べ、別にあたしツンデレなんかじゃないんだからね…!!か、勘違いしないでよね!!!」
2007.04.22 23:20
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2007.04.27
メタの灯はもえているか 後編
メタの灯はもえているか 前編
「前にも言ったとおり、難しいことはわかんねぇけどな」 2月某日。 店内に頭の悪そうな声が少し響く。東京都の隣の県のとある駅前にあるコーヒーショップだった。略称はスタバ。窓の外にはいつからか雨が降り出していて、さっきまでたくさんいたように見えたサラリーマンと女子高生はややまばら。目の前の男があーとかめんどくせーとかうめいているのを尻目に今日の夕飯は何にしようか、とか世俗的なことを考え始めようとしていた。 「で?」 「あぁ、それで、他にそういうメタ的構造を持った萌えってのはなんかないかなって思ってさ」 「もうちょっと具体例を出して欲しいところだな」 「じゃあさっきメタ貧乳の話をしただろう。それにもうひとつメタ構造を入れてみることができる。いわばメタメタ貧乳だな」 「なんだそれは」 「想像してみろ。ややツン的な委員長タイプの女の子だ。目つきはきつく、メガネなんか掛けててもいい。そんな彼女にも好きな男子はいる、クラスの中心で元気よく騒いでるタイプだな。ある日学校で好きな男子がグラビアアイドルの話をしてるのを聞いてしまう。好きな男子がやっぱ女は胸だよなと言ってるのを聞いてしまうわけだ。ここまではいいか」 「あぁ、想像できる」 「そこで『あたしも胸が大きかったらよかったのに…』とメタ貧乳が入ってくる」 「定石どおりだ」 「ところがそこでさらに『違う違う、別に胸なんか大きくなくたっていいの! 胸なんてただの飾りじゃない。胸の大きさなんか気にするなんて私ばかみたい』と思ったとしよう」 「それはもしかしたら、貧乳コンプレックスである自分へのコンプレックス…?」 「と、こういう風にメタメタ貧乳が完成するわけだ」 「凄いな。じゃあメタメタメタ貧乳は?」 「無茶を言うな。で、他にこういうメタ構造を持った萌えはないかと考えてたんだ」 「卒論ほったらかしてか」 「うるさいな。いいじゃん、ほっといて。ていうか思い出させるな」 「すまん」 「メタツンデレとかどうだろう」 「ツンデレにメタを混ぜるのか」 「例えば、ツンデレのツンの部分にデレとか。で、そのデレの部分にツンとか」 「意味わかんね」 「うーん、『もぅ…私ツンってわけじゃないのにぃ…』とか『デレで何が悪いのよ!!』とかそういうあわせ技かな。さらにそのツンに対してデレを構築…」 「まるで弁証法だな」 「あぁ、弁証法だ」 「だが、意味がわかんね」 「だよなぁ。俺も言ってて意味がわかんなくなってきた」 雨足は強い。店内の静かな音楽の領域を侵すように水滴が道路に落ちる音が響く。夏の雨は好きだが、冬の雨はそんなに好きじゃない。僕はボーっと視線を天井に向けながら考えていた。卒論めんどくせぇなーとか、ていうか締切過ぎてんのにどうしようとか、夕飯食べたらまた学校へ行かなくちゃいけないかなとか。唐突に思考を遮るように彼が言った。 「じゃあさ」 「あん」 「『べ、別にあたしツンデレなんかじゃないんだからね…!!か、勘違いしないでよね!!!』ってのはどうだろう」 「………!!!」 「エ、エウレカ…!!(発見した!!)」 「エウレカ…!!(発見した!!)」 のちのタンタンメンズである。
2007.04.27 01:17
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2007.04.28
■934
中二病ぽいと言われても仕方ない昔のハンドルネームから改名しました。メンズBです。よろしくお願いします。「更新頻度が多い方」だと思ってもらえれば多分まちがってないと思います。
という風に名前をつけたのもですね、ありがたいことにこうコメントくれる方が稀におりまして、そのレスポンスのために便宜的にメンズBと名乗ることにしました。あ、Bは村人BのBじゃなくて、BUSAIKUのBですチェキよ。相方はメンズSと今俺が決めました。SABORIのSです。もっとひどい罵詈雑言もあるのですが、そこまで自虐しなくてもいいじゃないか…!! よくやった…俺ら…!! もういいから…!! そんな感じで、メンヅの中の人たちが仲良く書いてるんですねー、このブログ。 この間もですね、オサレだと思って入ったら3歳児くらいの子どもを抱えた奥様方でいっぱいだった喫茶店で 「あー、セックスしてぇな」 「あー、もうムリじゃね」 「真面目にメンヅ書いてたらいつかビッグになって、女の子からメールとかきて、そのままヤレちゃったりしないかなぁ」 「は? なんでメールがオマエ宛てに来たことになってんの?」 「え」 「俺宛ての可能性も充分考えられんだろ。独り占めすんなよ」 「あ? 何言ってんのオマエ、ニコニコ動画見てるばっかりで全然更新してねぇだろ」 「関係ねぇよ、独り占めとかナシだ。3Pに決まってんだろ」 「は?」 「わかったよ、しゃあねぇ。じゃあ俺が先に一発ナマでやったらそのあと好きにさせてやるから、それで我慢しろよな」 「あぁ? なんで俺がオマエの中出しの後にやんなきゃいけないわけ? なめんなよ」 「あぁ?」 「あぁ?」 今日のサザエさんは「サザエ一家、買ってもしない宝くじが当たったときの使い道を話してるうちに大喧嘩」をお送りします、みたいなデジャヴを感じながらオシボリ投げ合っちゃうくらい仲がいいタンタンメンズですが、これからも応援よろしくお願いだよっ まぁ、俺もニコニコばっか見てるのは否めないんだけどね。まいだーりんだーりんぷりーず!
2007.04.28 23:47
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2007.05.07
鎮魂教室
教室の窓からは不自然なまでに茜色の西日が差し込んでいる。僕以外に何も動くものはなかった。
黒板の右下には明日の日直の名前が書かれていて、ご丁寧なことに相合傘まで付いている。教壇に置いてある花瓶にはよく見る機会はあるのに正式名称を知らない切花がいくつか飾ってあった。僕はそれを色の名前を語源としてそれぞれ黄色い花、赤い花、白い花、と呼んでいた。 強烈な西日と影が教室を支配している。茜色と黒のモノトーンの世界。 どこにでもある高校のどこにでもあるただの教室。 この部屋は、どこにでもある高校のどこにでもあるただの教室だったというのに、異質だった。 違和感の正体は僕の足元に転がっている物体。端的に言ってしまえばそれは、女子生徒の死体。 さきに弁解しておくともちろん僕が殺したりしたのではない。ただ、女子生徒が、僕が最近よく話すようになった女の子が、死んでいただけだった。 まるで眠ったように綺麗だとか、きれいな顔してるだろ、死んでるんだぜ、それで…とか、そういう印象は何も受けなかった。ただそこで倒れて死んでいるのだ。それ以外に、うん、表現のしようがない。流れ出た血も別にどす黒くなんかないし、むしろ逆にこんなに綺麗な赤色をしているのかとすら僕は思った。 一瞬、死斑とかはどうなってるんだろうと頭をよぎったが、多分僕の生半可な知識じゃそれをそれと認識することすらできないだろうと思った。何より僕は混乱していた。 僕が考えなければならないのはそんなことよりも、なぜこんなことが起きているのかということだ。僕は今日一日の記憶をゆっくりと辿ることにした。頭が痛い。 日曜日。 いつものように遅い朝を迎えた僕は、布団の中でいいともの増刊号を聞きながら遅い朝ご飯を食べようとして食糧がないことに気付き、最寄のイトーヨーカドーに徒歩で向かった。自転車は二ヶ月前に盗まれたばかりだ、思い出すだけで腹が立つ。 そしてどうしたんだったか。そうだ、冷凍食品が4割引だったので、チャーハンとか焼きおにぎりとかそこらへんのインスタントなものを一ヶ月分くらい買い込んだんだった。結局冷凍庫に入りきらなかったので、溢れた分をレンジで温めて食べた。 お腹もいっぱいになったので、パソコンの電源を入れるといつものようにオンラインゲームにログインした。ジャンルはMMOLVAVGと呼ばれるもので、日本語では多人数同時参加型オンライン恋愛アドベンチャーと呼ばれている。本来のコンセプトは高校生に戻って擬似恋愛を楽しもうというものだったらしいが、男女比の格差からそのコンセプトはサービス開始1ヶ月で崩壊していた。 僕の現在のキャラクターの名前はロミオで、ホスト部副部長の2年生だ。何の予備知識もない頃にありえないくらい油断して本名でキャラクターを作ってしまったが、あれは痛すぎたと今でも思う。なんであんな無茶を僕はやってしまったのだろう。あぁ、本当に悔やまれる。あぁ、本当に。悔やんでも悔やみきれない。本名でネカマに告白するなんて、あぁぁぁぁうわぁぁぁぁぁぁ。ネトゲ板の痛い奴スレに晒されたのを今でもありありと思い出すことができるのだった。 ログインしたときにゲーム内はすでに放課後だったので、部室でホスト部の部員たちと談笑する。ホスト部というだけあって女子部員は一人もいない、もっともこのゲーム自体にリアル女自体がめったにいないので関係ないといえば関係ない。おまけに容姿のパラメータが高いキャラクターが多い。容姿にパラメータを振ると変更できる外見や身に着けられるアクセサリの数が指数関数的に増えるので、女の子に良い印象を与えるのには便利だったのだろうが、女子が絶滅してる今では死にステータスに違いない。せいぜいNPCの女の子を落とすときに有利になるくらいだが、だったら一人でエロゲーでもやってた方がマシだと僕はかたく信じている。 かくしてホスト部はあまりやる気のないプレイヤーというか、マゾステにロマンを求めるプレイヤーの溜まり場となっていた。そういうやる気のない部分や妙にマゾいところは僕とも共通する部分があるわけで、彼らはよい話し相手だった。 ずっと談笑していればそれはそれで楽しいのだが、このゲームのシステムでそれは許されていない。つまり下校時間の存在だ。別に下校時間を過ぎて学校に残ってもいいが、それで教師に発見されると隠しステータスの非行ポイントがあがってしまう。これが上がると選べる髪形がリーゼント等に制限されてしまうのが痛い。それでも上げつづけると停学とか退学とか。一部の人たちの間では停学を喰らわずにどれだけギリギリのリーゼントでいられるかも競われていた。ギリギリになればなるほどアフロに近いリーゼントになっていく。だがそれは意外と擬似ポリゴンのキャラクターに合っていて、特徴のない容姿ステの低い一般男子生徒と較べるとなかなか人気があった。まさにワルはカッコイイの法則だ。とても気に食わない。 部室を出たロミオはそのまま家に帰ればいいものを、教室に誰かいたりしないかなと考えて教室に向かった。 そうだ、思い出した。そこで死体を見つけたのだった。 とりあえず動揺した僕は死んでいる女の子に話し掛けた。 ロミオ:ちょwww 死体に話し掛けるなんて狂気の沙汰でしかない。だがここはオンラインゲームの世界であることに注意して欲しい。 あみ:起こしてー 起こして、というのは蘇生してくれ、という意味だ。アレイズなりザオリクなりリザレクションなり掛ければこの子は蘇るだろう。だがここは恋愛アドベンチャーの世界であることに注意して欲しい。 ロミオ:起こし方とか知らないwww ってかこのゲームって人死ぬのかYO あみ:そんなこと言わないで起こしてよ(;_q) 女の子に泣かれたら僕はとても困る。ただでさえ女性に免疫がないのだ。だがここはネカマの蔓延る恐ろしい世界であることに注意して欲しい。 ロミオ:ネカマ乙 あみ:うはwww 伝わった。 ロミオ:別垢で狙ってるミサキって子いるだろ あみ:うん ロミオ:それ俺www あみ:うはwwwwwヒドスwwwww かくいう僕も当然女の子のキャラを持っている。面白そうなことは一通りやってみるのが僕の信条だ。 そのミサキというキャラを使って手当たり次第に学年が上の女子生徒に「あ、あたしとスールになってくださいっっ(*ノノ)」とか連呼したことがあるが、そのとき僕はこのゲームの恐るべきネカマ率を知った。実に20人に声を掛けてその19人はネカマだったのだ。そして現実でこれだけ女の子に声を掛ける積極性があれば僕は今年のゴールデンウィークをこんなゲームに費やすことなく生活していただろうに。 ロミオ:なんでただのギャルゲーにPKがあるんだろうね あみ:謎だな ギャルゲーでプレイヤーキルのメリットなんて浮気の相手を刺すくらいしか思いつかない。それはそれで泥臭い展開で興味がなくはないが、多分このゲームのプレイヤーのほとんどはそんな機能を望んではいない。正ヒロインが処女じゃなかっただけで祭りになるような連中なのだ。 ロミオ:じゃ、下校時刻だから帰る あみ:ちょwww 置いていくなwwwサビシスwww ロミオ:アディダス、アミーゴ あみ:ダサスwwww アディダスとか間違ってるwwww ホスト部らしくつまらない捨て台詞と共にロミオは教室から外に出た。下校時刻まで微妙に間に合いそうにないから一旦ログアウトした方が正解かもしれない。 それにしても相手がネカマとわかっているのに擬似恋愛をするなんて不毛の極みでしかないなと僕はログアウトの操作をしながら思ったが、そんなこと言ったらどうしようもなくなることがとかくこの世には溢れてるので言及しない。 せっかくの休みだからネトゲなんかやめて外でも散歩するのがいい。僕はいそいそと着替えて玄関のドアを開け心地よい雨の音が聞こえるのを確認すると、無言で玄関を閉めた。 やっぱりせっかくの休みだからネトゲでもやって過ごすのがいいに違いない。
2007.05.07 00:38
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2007.05.08
一夜の夢をどうか
……などと、匿名掲示板で軽い煽りを楽しんでいたときのことだった。
「あのっ、すいませんっ」 スピーカーから聞こえてくるはずのない声が背後から聞こえて、あぁそういえばテレビ付けっぱなしだったっけとリモコンを握って振り向いた僕の前に、見たこともない長髪で浴衣を着た女の子が立っていた。 「はい」 うわー、なんだこれ。思わず僕は間の抜けた返事をする。 「もう、やっと気づいてくれたー」 「はい」 もう一度間の抜けた返事をする。髪の色は黒、めがねとかそういう追加属性は何もなし。浴衣の色は淡い青で、淡い紫の金魚があでやかに描かれている。 「えっと、ごめん。もしかしてテレビから出てきた?」 「違いますっ」 「じゃあパソコンから出てきた?」 「それも違いますっ!」 うん、よくよく考えればパソコンのディスプレイはまさに今の今まで僕が凝視していたわけで、さすがにここから出てきたのならいくら鈍感な僕だって気づかざるを得ないはずだ。いや、でも鈍感な僕のことだから案外本当に気づかなかったのかもしれない。だが、何にせよのっぴきならない事態が発生していることだけは事実のようだ。 「おっけー。把握した。ちょっとスレ立てて来るから待ってて」 「スレとか立てなくていいですから! っていうか、何を把握したんですか!」 「ごめん、それ浴衣だと思うけどさ、やっぱり下着ってはいてないのかな?」 「もう!」 女の子はふくれっつらをして困惑したようだが、正直言うと僕の方が遥かに戸惑っている。玄関の鍵は締めていたはずだし、そもそもこの部屋に入ってきた時点でドアが開けば気づく。そもそもこのマンションはオートロックじゃなかったっけ。 「にしても君かわいいね」 「あ、え、いや、そのっ、ありがとうございますっ」 「うんうん。礼儀も正しいし。それじゃ、スレ立ててくる」 焦る女の子を尻目に僕は無職が集まる掲示板へ向かった。だが、この状況をどうやってわかりやすく書けばいいのだろうか。どうせネタとしか思えないんだし、半端に取り繕ってもどうしようもない。だったらいっそのことネタにしてしまえ。 「あ、あの。私が何者かとか、気にならないんですか?」 「気になるよ。鍵も開けずに侵入する新手の窃盗団か何か?」 「違いますってば!」 「んじゃあ、なんでここにいるかを教えてよ。あと下着をはいているか。それと、スリーサイズね」 「スリーサイズとか、測ったこともないです」 「じゃあブラのサイズでいいよ」 「つけたことないからわからないです」 「え、やっぱり下着はいてないの?」 「違います!」 「違うってことは、下の方はちゃんとはいてるわけか」 「あのー、そろそろ話を戻していいですか?」 「いいよ」 「えっと、私、実は幽霊なんです」 「へー」 「え、ここはもっと驚いて欲しいんですけど」 「大丈夫、だって僕も幽霊だから」 「は?」 「ごめん。ここでオチにしようかどうかちょっと考えて言ってみただけ」 「意味が全然わからないです」 「うん。全然上手くないからやめてみた」 「言ってることはわからないですけど、とにかく、ほんとに幽霊なんですってばー」 「嘘だッ!」 「嘘じゃないです」 「だって、頭に白い三角形の額烏帽子つけてないじゃん」 「それは偏見ですっ! っていうかなんでそんなマニアックな単語を」 「それに脚もあるしね」 「幽霊に脚がないってのも偏見なんです」 「そういえば、幽霊ってことは触ろうとしても触れなかったりする?」 「え」 「普通触れるはずないよね。触れなかったら信じるから試してみるね」 「え、ちょっと!」 物怖じしながら後ずさる彼女に向かって僕は歩み寄ると、彼女のそのあんまり膨らんでるというわけでもない胸部に手を伸ばした。おお、あんまり膨らんでないとはいえこれは、やわらかい…!! 「きゃーーーー」 「うお。やわらけー」 その瞬間、頬に激痛が走る。それも右と左、両方だ。 「ごめん。往復ビンタで無属性通常物理攻撃してくる幽霊なんてちょっと信じられない」 「そんなー」 「ほんとに幽霊だったら、なんかやってみせてよ。人魂だしたりとか」 「無理です!」 「なんだよ、期待はずれだなー、もういいよ」 「信じてくださいっ」 「うーん、そんなこと言われてもなー。無理無理。っていうか、わざわざこんなところまで何しに来たわけ?」 「え、その」 「まさか、脅かしに来たとかそういうありがちなことじゃないよね」 「…ごめんなさい」 「スレ立ててくる」 「やめてくださいー」 「幽霊が僕の部屋に来ました。いい案あったら安価>>10で。心霊写真うぷします」 「ひどすぎです」 「いいや、そういえばお祓いに使う塩があったはずだからちょっと持ってくるね」 「なんでそんなピンポイントに持ってるんですか!」 彼女の的確なツッコミを無視して僕は台所からお祓い用と書かれたタッパーに入った塩を持ってくる。 「そういえばさ、なめくじってお祓い用の塩で成仏しちゃうってことはあれも幽霊なのかな?」 「それってただの浸透圧ですから! お祓いとか全然関係ないですから!」 「じゃあ君も浸透圧で溶けちゃったりする? それっ」 僕は喚きながら嫌がる彼女に向けて塩をひとかけら手につかむと振りまいた。その瞬間彼女の姿は薄くなって消えてしまって、それ以来二度と彼女と会う機会は巡ってこない。けれども、彼女が消えるときに落としていったこの綺麗なかんざしがあるうちは、いつかはまた会えるんじゃないかと微かな期待を抱いたまま僕はまだこの部屋から引っ越せずにいるのだった。
2007.05.08 18:52
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2007.05.12
やさしい定理の覚え方
「えい、4だっ。米欄に『死ねカス』って書かれて1回休み。よし、休んだ! えい、今度は5っ。えーっと、相方が全く更新しない上に勝手に1人で別のブログを始めて3戻る。よし、戻った!」
「たーくん、楽しそうだけど何してるの?」 「うん。すごろくしてるの! お兄ちゃん知ってた? ひとりですごろくしても楽しいけど、ふたりですごろくするともっと楽しいんだよ」 「ふ、ふうん、そうなんだ。たーくん、学校は最近楽しいかい?」 「楽しいよ! 昨日もね、あっくんがバルキスの定理ってのを教えてくれたの。三平方の定理とどっちが強い?って聞いたら、三平方の定理をたったの5か…ゴミめ…とするなら参考程度にバルキスの定理は53万です」 「ふ、ふうん、たーくんの学校は楽しそうだね」 私は内心でとても動揺していた。バルキスの定理はその存在すら本来は一般人に知られてはならないはずで、現在でも厳重に管理してあると記憶している。何年か前に中学2年生たちの間に間違って広まったときは筆舌にしがたい空前絶後の事件となった。もちろん組織のスーパーハッカーたちの力で事件の存在は隠蔽され報道されることはなかったが、もしもそのとき口封じできなかったルートから再びバルキスの定理が漏れ出したとしたなら…? 考えるだけで恐ろしい。右腕が疼く。 いずれにしてもそのあっくんという男、始末しなければならないだろう。 右腕が唸り声を上げるのを感じていた。静まれ…静まれ…と、私は封印を抑えるだけで精一杯だった。
2007.05.12 06:09
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2007.05.17
■935
ああそういえばなにかあった気がするなとか唐突に思い出すに至ったのは今日も怠惰にニコニコ動画でハルヒのMADを見ていたときであった。未来人や宇宙人や超能力者を明示的に要求するほどのハイクオリティではもちろんないにせよ、というか半端な印象だったからこそ今日まで忘れていたとも言えるわけだが、高1の4月に突拍子もない自己紹介をした女の子がクラスにいたというのを思い出したのだ。
「まず名簿の下から12行目を見てください。そこに『萩』と書いてありますが、『荻』の間違いなので修正しておいてください。以上です」 とはいえ、実際には荻と萩を書き分けることができるでもなく、そもそも本当は荻原さんだったのか萩原さんだったのかすら覚えてなかったりするのだが、そんなことはまぁどうでもよく、そんな取っ付き難そうな荻原(萩原)さんも一ヶ月後にはクラスの女子と多少は馴染んでいたようで、今思うと少しだけ変わった普通の女の子だったのかなとか思ったりもする。そもそも女の子はほんの少しだけ電波入ってたほうがかわいいよねとか。 「俺らが気付かなかっただけで、世界改変の危機は起きてたんじゃない?」 「俺らの預かり知らぬところで?」 「そ。預かり知らぬところで預かり知らぬ時期に預かり知らぬ相手と」 「じゃあ失敗したら俺ら死んでたってことじゃん」 「怖いよね、セカイ系って」 「じゃあさ、バーローの世界で『ふざけるな! この中に殺人鬼がいるってわかってるのに一緒にいられるか! 俺は部屋で寝るから絶対に誰も入ってくるなよ!』って叫ぶのと、戦場に行く前の日に『俺、この戦いが終わったら好きな子に告白するんだ…』って独白するのと、セカイ系の一般登場人物、どれが一番マシ?」 「全部死亡フラグじゃん」 「ペロッ…この味は…青酸カリ!! バーローwww」 世界は今日もまるで何も起きていないよと誤魔化すかのように、ことごとく平和で溢れてる。
2007.05.17 03:37
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2007.05.19
にんぎょひめくるくる
「じゃあ、結局そんな風にダメなっちゃったわけだ」
「はいでガンス」 「不条理な話だ。何年越しだっけ」 「初めて会ったのが5年前でガンスね。それからずっとでガンス」 「どこに惚れてたのさ」 「命の恩人だったんでガンス。あの時、絶対この人に付いていきたいと誓ったんでガンス」 「命の恩人、ねぇ。なおさら不条理な話だよ。ところでさ、その語尾って本当にやっぱりどうにもならないわけ?」 「はぁ、ムリでガンス。癖とかそういうのじゃなくて特性でガンス。たとえば普通の人が喋るときに息を吐きながら喋るように、語尾がこんな風になってしまうんでガンスよ」 「どうせなら『にゃ』だの『にょ』だの『にょろ』だのならよかったのにね。せっかく外見は凄くかわいいのにもったいない」 「はぁ。フォローしてくれて嬉しいでガンスよ」 (俺が信じたかどうかはおいておくとして)彼女は人魚だということだった。曰く、海で溺れているところを彼女の言うところの王子様に助けてもらって恋が芽生えたというテンプレどおりの話らしい。そもそも人魚が溺れるなんてどういうことだと尋ねると、嵐の日だったでガンスと返ってきた。嵐の日に泳ぎのプロフェッショナルが溺れて、ただの哺乳類であるところの人間が助けにいくとはなかなか余計に予想GUYな話だと思う部分もあるが、それは別の話だ。 ともかく、そんな経緯で彼女の言うところの王子様に惚れた彼女は魔法使いに頼んで人間にしてもらったそうで、童話では足と引き換えに声を奪われるところを足と引き換えに語尾に変な単語がつくという呪いをもらってしまったのだと彼女は言う。足をもらった彼女は早速彼女の言うところの王子様にアタックをしかけたわけだが、「私はじめてだからその、優しくして欲しいでガンス」とか「うん…ちょっと痛いけど、キミのが入ってると思うと…我慢できるでガンス」とか言ってるうちに「ごめん、なんか下半身が萎えてきちゃってこれじゃ続きは無理だわ、本当にごめんね」とか彼女の言うところの王子様に言われてフラれてしまって途方に暮れている、というのがことのあらすじであった。 「でもそいつも酷いなぁ。俺なら別にガンスとか言われても萎えたりしないのに。俺とかどうよ」 「はぁ。でもあなたは王子様ではないでガンスから」 「ま、まぁ、そうなんだけどさ。で、これからどうするのよ」 「そうでガンスね。これから夏になると陸地は暑くなってくるでガンスし、北の方へ行ってみようと思ってるでガンス」 「今日発つんだっけ」 「そうでガンス」 「ずいぶんと唐突だよね。うん、いい旅になることを祈るよ」 「ありがとうでガンス」 さよならの挨拶のあと、少しずつ風景に溶け込みながら小さくなる彼女の後姿を見て俺は考えていた。 もし、彼女の言うところの王子様がそのとき萎えずに最後までやっていたら、「あっ…! いくでガンス! いくでガンス! あぁーっ いくでガンス! フンガー!」とかそんな、怪物くん世代がらき厨にゆとりのレッテルを貼るような貴重な台詞が聞けたのではなかったのかと。そして同時にこうも考えていた。なによりも俺自身がただ単純に「いくでガンス! フンガー!」と書きたかっただけちゃうんかと。
2007.05.19 18:18
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2007.05.23
新ジャンル「ツンドラ」
「べ、別に僕はのび太くんのために道具を出してるってわけじゃないんだからね…っ! はい、どこでもドアー(ぱっぱらぱっぱー)」
2007.05.23 23:10
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2007.05.24
新ジャンル「コンタクトっ娘」 その2
男「あぁっ、女、気持ちいいよ…! そろそろイキそう…コンタクトに掛けるよ、いいよね? アーっ!」
女「え、ちょっと、待っ、痛ーーーーーッ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いよ痛いよ痛いよ痛いィィ」
2007.05.24 17:15
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2007.05.27
セカイ大戦
「まず最初に神がいたよな」
「そうね、神は4人いたわ。でもその仲は決して良くはなかった」 「最初の戦いが天魔大戦だ。そのときに神は人間と精霊と魔物をお創りになられた」 「いいえ、人間が創られたのは最も温和だった女神アルエが惨殺されて大戦が終わったその後よ。アルエに対する餞にね」 「だが、それから百年も経たないうちに人間界から魔物は一掃されたんだったな。それを成し遂げたのが十三英雄と呼ばれる連中だ」 「えぇ、でも人間たちは今度は権力を持った十三英雄を疎み始めた。自分勝手な人間たちに愛想をつかせた十三英雄は人間界を滅ぼすことに決めたのね」 「人間たちの最後の希望が騎士団ハルジだったわけだ」 「でも十三英雄には敵うはずがない。大洪水で滅ぼされるはずだった人間たちを救ったのは結局神の遣わした方舟だったわ。まさにデウスエクスマキーナ、ね。方舟はとても小さいからわずかな個体しか救うことはできなかったとはいえ、種としては救われたことになる」 「過去の反省から人間たちは魔法と決別し、その代わりに科学の発展を推し進めるようになった」 「だけど一部の悪しき者たちは禁呪法としてそれを用いていたのね。それが結果的に大惨事を産むこととなるわ」 「魔法と科学の融合、言葉にすると美しくも聞こえるがその実体は信じられないほど醜い」 「えぇ、別名錬金術の時代と呼ばれる暗黒時代。一体どれだけの精霊が乱獲され、どれだけの人間が賢者の石への贄となったことか。想像するだけでも恐ろしいわ」 「まるで世界は錬金術の父であるカルマの玩具だったと言ってもいい」 「そのカルマを打ち破ったのはたった1人の精霊使いだったわ。オログと呼ばれた英雄はカルマを憎む精霊たちを従えて、悪しき錬金術を使うことなくついにはカルマを打ち倒したの」 「何言ってんだ。精霊は1人につき1つの系統しか従わせられないだろ」 「原則として、ね。でも光の戦士であるところのオログは七系統の全ての精霊を従わせていたのよ」 「まぁ、そのオログの生まれ変わりが俺なんだけどな」 「え、まさかお兄ちゃ…お兄様がオログ様の生まれ変わりだったなんて…!!」 「なんだ、今ごろ知ったのか。情報が遅いぞ。よし、お前しゃぶれ」 「は、はひぃ!」
2007.05.27 00:02
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2007.05.31
dim(Ker f) = 1
世の中こんなに信じられないくらい広いんだから、どこかに二次元の神様がいて二次元の国があって、その国では二次元の女の子たちが幸せそうに暮らしてると信じたって別に悪くはないだろう? と僕は台所で帰りの遅い僕の母親の代わりに肉じゃがを作っている幼なじみの彼女に言った。
ハァ、アンタ馬鹿じゃないの? 二次元の女の子とか意気揚揚とアンタ語ってるけどそれってシナリオライターや漫画家のスクリプトに従う以外何もできない偽春奈以下の存在じゃない、そんなのが暮らす国って何よ、スクリプト間の情報伝達に齟齬をきたしてケタケタケタケタ歯車がヤンデレみたいに狂ってるに違いないのよ、あぁ寒気がするわ気持ち悪い、と幼なじみの彼女が僕をなじった。いつものことだ。 僕は少し考えて、彼氏がいる女にそんな人の趣味嗜好に文句つけられたくないよ、やーい肉便器肉便器、ファーストキスよりファーストフェラの方が先なくせに、死ね! とか幼児退行を起こしたら包丁が飛んできて僕の耳の上、少し天パの入った髪を狙ったかのようにほんの少しだけ掠めて後ろの壁に突き刺さった。すごい、ターゲットと絶妙な斥力と引力でもって演出する恐怖はまさにラブコメ力学。だが幼なじみの彼女は既に彼氏持ちでセフレもいるし、そもそも僕はあんな暴力女なんて好きでもなんでもなくラブコメとは程遠いのが唯一の救いだった。死んじまえ、童貞! と幼なじみの彼女は叫んでつかつかと包丁を取りに来るとその後一切僕のことは無視することに決めたらしく淡々と料理の続きを始めた。 その日の肉じゃがは、なにこれどこの韓国料理ってくらいの美しい赤さで、これは食べたら死ぬなと夕飯抜きを覚悟した僕と、なにこれ美味しいじゃないと舌鼓を打つ辛党の母親が対照的でなんだか笑えた。 いいじゃないか、別に二次元の神様を信じていても。それを人は信仰の自由と呼ぶ。二次元の神様はあらゆる可能なスクリプトを管理しているから、幼なじみの彼女が言ったような齟齬は生じない。あぁ、二次元の国はこのディスプレイの向こうにあるのかなぁ、行ってみたいな二次元の国。なんていつものようにひとりごちたら、その願い叶えてしんぜよう、とか幻聴が聞こえて、うわぁい二次元の国に連れてってくれるの? なんて僕が幻聴に聞き返すと、そなたを二次元の存在にしてやろうとか幻聴は言い出して、あれちょっと待ってよ、二次元の国には行きたいけど二次元になりたいとは僕ひとことも言ってないよね。 なんて考えてるうちにあっというまに僕の身体は二次元になってひらりと床に舞い落ちて、あぁ、願いを否定するのが一瞬遅かったなとか、幻聴の分際でひとの願いを勘違いするなんて生意気だとか、最初は別になんとかなるさと思っていたんだけど、だんだん身体が痛くなってきて、そりゃあよく考えたら人間には口と肛門があってそれは体内で空洞になっているわけで、二次元の存在になったってことは身体が二分割されてしまったことになって、そりゃあ身体が痛いのも当然ですよねー、ですよねー、ですよねー? っていうか待って痛たたたたたたた何この痛さ。死ぬ死ぬ死ぬムリムリムリ、むりですむりですって。勘弁勘弁勘弁かんべんかんべんかんべn
2007.05.31 02:54
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2007.06.03
■936
「よく、例えば顔がいいのを優性遺伝とか顔が悪いのを劣性遺伝みたいな言い方をすることがあるけど、これって実は間違っているんだよ。優性遺伝というのはそういう優劣をつけるものじゃなくて次世代でその形質が表れやすいっていうだけのものであるってことに注意しなくちゃいけない。血液型だとAとBが優性で、Oが劣性だったりする。だからAO型っていうのはA型と分類されるんだね。じゃあそれを踏まえての質問なんだけど、童貞っていう形質は優性遺伝だと思う? それとも劣性遺伝だと思う? 人間としてイケメンと比べて劣ってるから劣性なんて誤謬な意見を聞きたいわけじゃないから先に説明させてもらったわけだけどもね」
「えっ、うーん。あれ、そもそも童貞だったら遺伝子って遺せないんじゃ…?」
2007.06.03 02:48
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2007.06.07
■937
「じゃあさ、『冷たい方程式』と『カーズ様』という舞台設定からどんなオチが導かれると思う?」
「どう考えても『―そのうちカーズは考えるのをやめた。』しか思いつかないな」 「ですよね」
2007.06.07 23:17
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2007.06.14
■938
最近は大学に行くかわりにフルボッコ動画(もうやめて…今期の単位は0よ!)に
100 200 400 1000 2000 4000 8000 1UP! とかコメント職人ごっこを見様見真似で始めるくらいダメな日常ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうかっっ。でも最近のフルボッコは4000くらいで止まることが多くてもにょるの(´・ω・`)ねー
2007.06.14 00:18
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2007.06.19
新ジャンル「脳内こなた」
俺「うん、どう考えても猛烈に遅刻確定くさいね。あーあ、月曜の朝からアニメなんか観るんじゃなかったな。課金始まったせいでなんだか重かったしなぁ。あんなに重い状態が続くようならRC終わったなと言わざるを得ない。って…危な!」
女「きゃあっ! あいたたた…」 俺「いたたた、なんだいきなり…。うわ、大丈夫? 思いっきりぶつかったみたいだけど」 女「は、はいっ。頭と身体と手が痛いけど、だいじょうぶですっ! そっちこそ怪我とかないでしょうか」 俺「ならよかった。俺は大丈夫、鍛えてるからね。電灯のヒモ相手にシャドウボクシングで。結構これがまた熱くなるんだ。にしてもこんなあまりにもベタなシチュに遭遇するとは、これは朝からキョドらざるを得ないね」 女「はぁ、よくわからないですけど。ってもうこんな時間、急がないと! それじゃ、失礼しました!」 俺「あっという間に走って行っちゃった。うん、俺も急がないとまた怒られそうだ」 こなた「いやぁ〜みちゃったよ〜? あの制服どう見てもうちの制服でうちの学年だよ。でも一度もあんな子見たことないよね〜。ってことはこれはどう見ても転入生フラグたっちゃったよね! いやぁ〜朝からいいフラグを見させてもらったよ〜。うんうん、はやおきは三文の得ってやつだねぇ〜」 俺「こなたは俺の嫁」 俺「いや、俺の嫁だけは譲れん」 俺「全俺が萌えた」 俺「こなたは朝から絶好調だな」 俺「それにしてもこのこなたノリノリである」 俺「(〓ω〓.)人生コナタ」 俺「で、下駄箱の手紙読んだからこんな屋上まで来たわけだけど、何か用があったのか」 女「別に、用事なんてないけど」 俺「だったら家に帰ってから呼べばいいじゃん。家近いんだし」 女「…だって、こうでもしないとあたしの話ちゃんと聞いてくれないじゃない」 俺「は?」 女「あたし、あなたのことが、好きだったよ。知ってた?」 女「ちゃんと言えなかったこと、すごく後悔してたんだよ。知ってた?」 女「誰にも渡したくないって、今でも思ってる。知ってた?」 女「じゃあ、さよなら。もう逢えないけど。…これは知ってたでしょ?」 こなた「こ、これはっ、葉鍵板を数年前に狂気の渦に巻き込んだ伝説の名台詞っ。これはフラグどころの騒ぎじゃないよ〜。ここで選択肢ミスると全年齢的に許されないバッドエンド確定に違いないね。どんな選択肢を選ぶのか今からチョー楽しみでたまんないよ! いやぁ〜期待してるよ〜! わくわく」 俺「俺の嫁キタワァ」 俺「こなたかわいいよこなた」 俺「全俺が燃えた」 俺「こなたは夕方も絶好調だな」 俺「それにしてもこのこなたノリノリである」 俺「(〓ω〓.)人生コナタ」
2007.06.19 07:14
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2007.06.29
新ジャンル「へたツンデレ」
女「はい、今日のお弁当だよ」
男「おおう。いつも弁当サンキュな」 女「べ、別にアンタのために作ってきたわけじゃないんだからねっ」 男「あれ、女っていつからツンデレキャラになったの?」 女「だって男くんがツンデレ好きだーって前に話してたから……ってわけじゃないんだからねっ」 男「やるなら徹底しろよ」
2007.06.29 19:02
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2007.08.20
■939
んあーーなんですかこの暑さは。こんだけ暑いと血迷って一か月半ぶりの更新とかついついしてしまってもおかしくないわ!って話です。ね。やっぱり夏ですね。2chもニコニコも空気の読めないこどもたちで溢れてます。ん、リアル? なにそれ^^
A「お前ってほんと空気読めねぇよな、ほらこの漢字なんて読むかわかる?」 B「えっと、カラケ?」 A「うはwやっぱり読めてねぇwさすがww」 C「って、空気読めてんじゃん!」 猛暑でーす。(これ書きながらトランクス一丁)(想像すんなよな!)
2007.08.20 23:52
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2007.09.12
■940
よう、夏の終わり!(=゚ω゚)ノ
ひと夏の思い出といえば、海!山!花火!合宿!宗教勧誘!てな感じに相場ががっちり決まってます。なぜ宗教勧誘?と思われるかもしれませんが、夏には大学生(カモ)たちが実家に戻っては同窓会で女の子に「あれ、雰囲気かわった…? なんか大人に見えるよ(笑)」「やだー。サトくんこそ彼女とかできたらしいじゃんー、聞いたよー?」とかテンプレ通りの会話をしてると考えていただければ納得していただけるかなと。 ところがですね。僕自身のことについていえば、生まれてこのかた宗教に勧誘されたことがないのですよ。まぁでもそれは仕方ないことなのかもしれない。あの頃の若かった頃の僕であれば簡単に引っかかってしまったのかもしれませんが、今の僕はもう気付いてしまいましたからね。しかたない、みなさんにも教えてあげましょう。宗教にハマっても彼女はできない。これガチね。 さてそこで逆転の発想です。 誘われないなら…? そう、誘えばいい…ッ! というわけで早速電話で高校の友達を自由ヶ丘のオサレ喫茶に呼び出して雑談。 頃合いを見計らって思い切り目を輝かせて、ね。呆れられて席を立たれてひとり取り残される準備は万端です。 「ところで俺さ、××教会ってとこで、世界の起源について研究してんだけどさ」 「へぇ」 「なんか世の中の悪いこととか見えてきて結構面白いんだわ。おまえも一緒に研究してみねぇ?」 「そうなんだ。おもしろそうだね、くわしく教えてよ」 「え…あ、ごめん、考えてなかった」 「は?」 終わりました。 その後一緒にカラオケでアンインストール熱唱したよ!そいつボイパ。割とうまい。 やっぱり昔の友達は大事にしないとね〜えへへって話。いい話でしょ?
2007.09.12 01:31
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2008.03.21
僕が童貞を喪ったら、君が死んでしまうから。
キリは醜い。
外見の話ではなく、中身の話だ。外見については、正直もうよく覚えていない。キリの顔には包帯が巻かれていて、僕はもうここ何年もキリの素顔を見た記憶がない。キリは10歳ぐらいの頃からずっと入院している。キリにとっての世界というものはこの消毒液の匂いにまみれた病院の中だけで完結していた。小さいころに一緒にいった遊園地もデパートも、キリはもう覚えていないと言った。 「世界なんて滅んじゃえばいいのに」 いつものように、その細くて綺麗な指で、その少し傷んだ長い髪をくねくね弄びながら、キリが言う。 「なんでゴミみたいな人間があんなに蔓延ってんの。信じらんない」 僕はあいまいに相槌を打つ。キリの体調は悪い。かすかに見えるおでこは汗ばんでいて、ゼェゼェ喘いでいる音が聞こえてくる。 「みんな死んじゃえ。楽に死ぬんじゃなくて、苦しんで苦しんで、大切な人が先に目の前で死ぬのを見て絶望の中でもがきながら恨みながら死んじゃえ」 キリは醜い。外見の話ではなく、中身の話だ。でもキリがそんな風になってしまったことは、仕方がないことなんじゃないかなって僕は思っている。激しく咳きこむキリの代わりに、僕はナースコールのボタンを押す。不安定なときのキリは、いつもこうだ。 あなたが童貞を捨てたら私は死んじゃうと思う。いつだったか、まだ中学生だったころだと記憶している。キリは僕にそう呟いた。何をばかなことを言っているんだと僕は盛大に笑おうとしたが、キリの顔を見て僕は笑うのをやめた。包帯の上からでも、キリが冗談を言ってるわけではないことは伝わってきた。以来、僕は童貞を貫きとおしている。キリが死んだら悲しいから、僕は誰とも付き合ってこなかった。なんていうのは、まぁ、9割以上建前で。単純にモテない僕が女の子に相手にされないまま、時間は流れて、いつしか大学受験が目の前に迫っていた。 「まだ童貞捨ててないの?」 冬の日だった。赤本を片手にキリの病室でウンウン唸っていた僕に、唐突にベッドで寝たままのキリが呟いた。 「おう、キリが死んだら困るしな」 「どうせ彼女できなかっただけでしょ」 「まぁな」 「あの話って、まだ信じてる?」 「おう」 静寂が訪れたので、僕が赤本の続きに取り掛かろうとしたときだった。 「ね、じゃあさ、しようよ」 「え?」 「ほら、私もさ、死ぬ前に経験くらいしときたいじゃん」 「は、いや、だから童貞捨てたらキリが死んじゃうって話じゃん。だめじゃん」 「冗談冗談。誰がアンタなんかと」 「おう、冗談は顔に巻いた包帯だけにしてくれ」 なんとなく気恥ずかしくて、その日、キリの顔は見なかった。いつもどおりに7時に病院を出た。その日の深夜から、キリの容態は悪化して、ずっと眠ったままになった。センター試験が終わった日に、久しぶりにキリの顔を見た。身体中に今までの倍以上のチューブが繋がっていて、思わず僕はキリの顔の包帯を外そうとして、そして止めた。 そのあとのことについて言うと、結果的に僕はキリを見殺しにしたことになる。 僕も童貞を護ったまま20代後半に突入し、魔法使いとしてようやく使い物になろうかという頃だった。ちょうど僕の尊敬していた大魔法使いが敵の謀略により、魔法使いとしての生命の終わりを迎えた頃で、僕の精神状態も安定していなかったこともある。いつ、敵が襲ってくるのか。魔法を失った魔法使いというのはこんなにもみじめなものなのか。誰が何のために、彼を襲ったのか。あっという間に僕は疑心暗鬼に陥った。仲間たちも誰も信じれない。そんな不安定な僕が敵の罠にかかってしまったのも、今にして思えばだけど、仕方ないことだったと言えるのかもしれなかった。 その女は、妖艶で言葉巧みに僕を誘い、「だいじょうぶ、私は売春婦だから。私と寝てもあなたは素人童貞のまま」と僕のガラスのような揺れている心をぐにゃっと掴み、そして僕はあっという間に罠にはまった。 魔法を失った。何度詠唱しても、あれだけ鮮明に浮かび上がっていた魔法のイメージが頭に沸かなかった。魔法を覚えてから今まで一度もそんなことはなかった。そのころになって僕は、ようやく罠にはまったのだと気づいた。魔法の使えなくなった僕は、ただのフリーターでしかない。世界なんか滅んでしまえと、絶望の淵に座ってその暗闇を眺めていた僕は、一本の電話によってさらにその絶望に突き落とされることになる。 キリが、死んだ。 僕が、見殺しにした。 キリの葬列はとてもよく晴れた日のことで、キリの葬列は風がすごく心地いい日のことで、その日僕は泣くことすらできなかった。 こんなに悲しいのに、寂しいのに、後悔だらけで、何もないのに、泣けない僕が不憫で惨めで、僕は少しだけ笑った。キリとのことは、それだけだ。 いまでも、夢にでるくらい、後悔していることがふたつある。僕はその悪夢をみては、キリの葬列で感じた得体の知れない不快感に襲われつづけている。 ひとつは、あのとき童貞だった僕が、それまで味わったことのないあまりの気持ちよさに、挿れて3秒も経たずにイってしまったこと。 そしてもうひとつは、何よりこのオチの流れが一つ前のエントリーとあまりにも似ている気がしてしまったこと。
2008.03.21 00:47
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2008.06.14
青村先生の † LoVE † メール道場
アシスタント「あなたのメールをもっとあざとく! ラヴ・メール道場のお時間です。解説はいつものように青村先生にお願いします」
青村先生「どうも」 アシ「それでは、さっそく本日最初の作品からおねがいします」
アシ「とのことですが、青村先生これはいかがでしょう」 青村「0点です。まったくだめですね」 「それでは、添削のほうをお願いします」 青「メールってのはね。確かに短いかもしれませんが、それ自体が物語です。誰でも知っているように、物語というのは起承転結で構成されていますね。たとえば、朝遅刻しそうになる(起)、急いでいたら女の子とぶつかる(承)、その子が転校生で同じクラスになる(転)、二人でラスボスを倒す(結)などというようにね。このメールにはそういう心がまったく感じられない。雪が降ったから会いたいという物語の必然性がないんです。雪が降ろうが降らなかろうがどうせ会いたいって言うに決まってるんですよ、こういう子は」 「そうですね。それでは、今回の道場のツボ!です」
「そして、青村先生が添削してくれたメールはこちら!」
青「こうすることで、雪が降っていますぐ会いたい理由が明確になります」 「そうですね。このメールには、嘘をついてまで相手の気を惹きたいというかわいらしい乙女心があふれている気がします。100点のメールですね。それでは、次の作品をおねがいします」
「とのことですが、青村先生これはいかがでしょう」 青「0点です。まったくだめですね」 「それでは、添削のほうをお願いします」 青「まずねぇ、謝ってるよう見えないんですよ、僕には。親しき仲にも礼儀ありって言うでしょ? 謝るならちゃんと謝る。じゃないと、この男の人ってのは謝るべきときに謝れないちゃらちゃらした男ってイメージしかもたれないよ。メールだからって誠意をこめない人が多い、社会が悪いってことだとは思いますけどね、僕は」 「そうですね。それでは、道場のツボ!です」
「そして、青村先生が添削してくれたメールはこちら!」
青「こうすれば、本当に自分は謝っているっていうことがしっかり相手に伝わるでしょう」 「そうですね。このメールには、僕ちょっとメンヘラ入ってるけど守ってほしいというアピールも含まれている気がします。現代社会の男の子の気持ちを代弁したような、100点のメールですね。それでは、本日最後の作品です」
「ということですが、青村先生これはいかがでしょう」 青「0点です。まったくだめですね」 「それでは、添削のほうをお願いします」 青「このメールの最大のダメポイントは、どう考えても語尾の(笑)。断られたときのために童貞が保険をかけているようにしかみえないところだよね。どうせそういう方針でやるなら、もっと冗談だとわかるように(核爆)にしたほうがまだ僕としては好感が持てる」 「君と僕が付き合わなかったら核爆弾が落ちるわけですね。先生が好きそうなセカイ系の匂いを感じます。それでは、道場のツボ!です」
「そして、青村先生が添削してくれたメールはこちら!」
青「男らしく、俺と付き合うことを強調することで、童貞臭が消え好感を与えることができるでしょう」 「そうですね。文学的にも倒置法という高等テクニックを使っています、これも100点満点のメールですね。さて、ラヴ・メール道場ではみなさまからの、こんなラヴ・メールをもらったんだけどこれってどうなの?と思う微妙メールを募集しています。みなさんも青村先生と一緒に日本語の乱れに壮絶な喝をいれてみませんか? それでは、また来週お会いしましょう!」
2008.06.14 17:19
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2008.07.01
新ジャンル「近未来ツンデレ」
「い、いまどき、ツンデレなんて
2008.07.01 01:40
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2008.07.13
100年前からマ王!
魔法使い♀「いまよ! パワーをメテオに…っ、きゃああぁぁぁぁぁ」
戦士♂「魔法使い、大丈夫か!」 魔法使い「う、うぅ。大丈夫、なんとか…」 僧侶♀「ひどい傷…! 待って、すぐに回復するわ」 勇者♂「くそ、さすが魔王だ。威力が今までの敵とは比べ物にならない!」 僧侶「みんな、負けるなんて思っちゃダメ。想いの力が強ければ、絶対勝てるんだから! そうだ、この戦いが終わったらどうするかを想像しようよ。たいせつな未来を!」 魔法使い「私はこの戦いが終わったら、もう戦わないわ。もともと、魔法で誰かとたたかうなんて好きじゃなかった。でも、戦士と二人…ううん、三人で平和に暮らすために、魔王だけは倒さなくちゃいけない…!」 戦士「え…? ま、まさか俺たちの子どもが…?!」 僧侶「フフ、戦士って、ほんと鈍感よね。魔法使いの様子がおかしいのに、本当に気付いてなかったの? そこが戦士らしいんだけど。でも、生まれてくる子どものために、私たちは絶対に平和な世界を取り戻さないといけない!」 勇者「え、なに、お前らセックスとかしてたの? え、いつの間に…? 全然気付かなかったんだけど…。それに魔王がいなくなったら俺、ただの無職なんだけど…」 僧侶「じゃ、じゃぁ、故郷のことを考えようよ! 平和になったら、きっと故郷のみんなも喜んでくれる!」 魔法使い「お父さんとお母さんにも、戦士のこと紹介しなくちゃ」 戦士「はは、魔法使いのオヤジさんって堅そうだったよな」 勇者「俺、故郷とか魔王に滅ぼされてるんだけど…。幼馴染も俺をかばって目の前で死んじゃったし…」 僧侶「え、えっと、じゃぁ」 魔法使い「勇者! 下を向いて地面に『の』の字なんて書いてないで前を見て!」 勇者「え? うわぁ! ギャアアアアアァァァァァ」 僧侶・魔法使い・戦士「勇者ァァァァァァァァ」 「そうね、そのときのこと? もう100年も昔になるかしら。意外とハッキリと覚えているものなのね。勇者が沈んでからは速かったと思うわ。そのあと茫然自失になった僧侶が一撃で殺され、私と戦士は足を焼かれ身動きを封じられたわね。そして私の目の前で戦士は拷問され、そうね、今でも夢に見ることがあるくらい、ひどい拷問だったわ。見ていられなかった。私だけが生かされ、そして魔王は私に言ったの。こんなひどい目に遭うのは誰のせいだと思う?って。自分たちは安全圏にいながら無責任な期待を浴びせ、実現不可能な任務に身を投げ出させたのは一体誰だと思う?って。それが、私が魔王になった理由かしら。人間を滅ぼすのではなく、苦しめるために。こうやって、もう20代くらい続いてるって、あの人は言ったわ。魔王を倒しにきた冒険者を絶望に陥れて、次の世代の魔王にする。そうやって続いてきたって。そうね、実は私もいまお気に入りの冒険者の娘がいるの。とってもかわいいのよ、初々しくて。そのパーティを私のところまで来れるくらい強くするために色々誘導してるわ。魔法使いの女の子なんだけど、同じパーティの盗賊に恋してるのね。私からみれば口だけの女ったらしにしか見えないんだけど。だから、最終決戦の直前にあの二人が結ばれるように策を練っているところ。目の前で大切な男を拷問されて絶望した彼女を次の魔王にするの。それが私の唯一の最後の望みかしら。あなたたちにはわからないだろうけれど。魔王なんて、あなたたちが思っているよりずっとずっと、さみしい存在なのよ」
2008.07.13 05:18
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2008.07.27
新ジャンル「死亡フラグ」
男「俺、この戦いが終わったら、死ぬんだ」
友「お、おい、それ死亡フラ…あれ?」
2008.07.27 09:02
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2008.08.02
新ジャンル「シュレディンガーのツンデレ」
(前略)
さんざん難しいことを述べてきたが、結局は箱を開けた瞬間に中の女の子がツンなのかデレなのか確定するだけのこと、と考えてもらってもここではそれほど差支えはない。それが、シュレディンガーのツンデレ、である。 ブサメン「おかしいなぁ、もう100回も開けてるのにツンしかでてこないんだけど…」 イケメン「俺は逆に100回やってデレしか出てないけど、2分の1が100回なんてしょせん200分の1だし、別に気にしなくていいんじゃね?」
2008.08.02 05:21
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2008.08.15
海水浴に行くよぉ
「…! …! …にいちゃん、お兄ちゃん! 起きてってば、もう8時だよ」
耳元で子犬のような甲高い声が聞こえる。うるさいなぁ、今日は日曜のはずじゃないか。ええい、俺は寝るんだ。誰がなんと言おうと寝るんだ。 「もうー、起きないなら実力行使しちゃうからね、えい」 布団が宙に舞った。かろうじて俺の目は、その一瞬あとに妹の得体の知れない動きをした両手が俺の脇の下を狙っているのを捉えたが、悲しいかな寝起きの身体は反応してくれなかった。悪意を持った両手が俺を襲う! 「ぎゃはははは! やめろよ! 起きるから!」 「もう、素直に起きればいいのに。おとなりのナツキお姉ちゃんと海に出かける約束でしょ!」 男「ジャスト1分。いい夢見れたか?」 俺「ちょwwwおま、今から話が始まりそうなとこで終わってんじゃねーかwww終わるのはやすぎるだろwwwwwいい夢見れてねーよwwwwww」
2008.08.15 10:51
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2008.09.12
新ジャンル「英語できない」 その2
新ジャンル「英語できない」 その1
悪「いいか、女は預かった。無事に返して欲しければ一億円準備してもらうことになる」 男「な、なんだと…。その前に、女は本当に無事なのか?! 声を聞かせてくれ!」 悪「いいだろう。ほら、出ろ。余計なことは言うなよ」 女「男クン…! @△○〜■◎□☆★!!」 男「!!!!」 (無事に警察が犯人の居場所を突き止める) 友「にしても、無事に女が保護されてよかったな」 女「男クン怖かったよぉ。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン 」 友「それにしても、なんで男は女が捕まってる場所がわかったんだ?」 男「女が電話で今の状況を英語で教えてくれたんだ。女の英語を理解(わか)るのはこの世で俺だけだからな」 友「なるほどな。それで、女はなんて言ったんだ?」 男「『スクール裏の壊れかけのビルディングでダンディな犯人とトゥギャザーでウェイティング。めっちゃハーリー』」 友「それって英語じゃないよな」
2008.09.12 23:56
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2008.10.14
それは、ありふれた一日のこと。
「それじゃ、お話を聞かせてもらうわね。調書では『個別ルートに入る前(共通ルート)のありふれた一日』って書いてあるけど、何かしら。よくわからないけど…別に問題ないわよね。もう一度、あなたの昨日一日の行動について、聞かせて頂戴」
「あ、はい。じゃあ朝から時系列に沿って話しますね。学校がある日だったので、朝は義理の妹に起こしてもらいました。義妹の作った朝食を食べて…そうそう、義妹は料理が上手なんですけど、なんでかカレーだけはへったくそなんですよね。無駄に凝りすぎて失敗してるっていうか。それで、前日のカレーの残りだったので少し口げんかになりました。そしたら幼馴染が来る時間になったので、義妹と3人で一緒に学校へ。そうですね、だいたいいつもきてますね。おせっかいだけど、すごく気のつくいい奴ですよ。学校についたら、急いでクラスメイトに宿題を見せてもらって。あ、これも日課です。その子は双子の妹で、姉と違っておしとやかな子です。姉は隣のクラスですね。双子って同じクラスにならないように学校側で調整してるみたいで。姉の方もとってもいい子ですよ。ツンデレって感じの。昨日は弁当を忘れてたんですけど、仕方ないなぁとか言いながら分けてくれましたね。料理の腕は、うーん、ってところもありますけど、すごく一生懸命な子なので。そうですね。放課後は部活の方にでてました。天文部に入ってるので、屋上でですね。ひとつうえの部長と、あと後輩と3人で。普段は喋るのがメインで夕方にちょっと星を見たりするくらいですね。ええ、昨日も。その後ですか。近くの神社で、女の子と喋ってました。名前は知らないんですけどね。和服がすごく似合う可愛い子で、だけどなんとなくちょっと幸薄そうな感じはしますね。もしかしたら意外と幽霊だって言われても納得するかもしれないような不思議な雰囲気の子です。いや、信じてないですよ? で、10時過ぎぐらいかな、帰ったら義妹に遅いって怒られて、適当にあしらって部屋に戻ってラジオ聞いてたかな。ありふれた一日だとおもいますよ。それがいったいどうかしたんです?」 「うん、ありがとう。ちょっと疑問におもうことがあって、ね。そこまでしっかり覚えてるのに、なんであなたは、他の生徒や教師がみんな消えてしまったことに気づかなかったのかしら、って」
2008.10.14 23:44
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2008.10.28
新ジャンル「ジャイアニズム」
ジャイアン「なーに言ってんだ。いつも言ってんだろ! 俺のものは俺のもの、お前は俺のもの」
のび太「ジャイアン……うれしい…(*ノノ」
2008.10.28 19:47
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2008.11.18
■942
うん、まずは半年くらい前のことを思い出して欲しい。
> というわけで、捕捉し次第 > タンタンメンヅにリンクを貼ってくれてるサイトさんを > 逆晒ししちゃうぞ〜☆ 当然だけど、忘れていたわけではないんだ。ただ、ほら、うん。そうだ。忙しくてね? 僕ってリア充キャラでしょ。リアルの方でちょっと忙しくてね、はははは、あはははは(転生オーラが3人できました) というわけで、今更だけど逆リンクしようとおもったら、非公開コメントで教えてもらったブログがひとつ閉鎖してました。とても遅かったような気を沸々と感じます。もし移転してたりするのでしたら、連絡いただけると嬉しいです。それでは颯爽と本題に。 TRASH & MIMIC http://blog.livedoor.jp/hundred3jp/ お風呂に入るときは耳の裏から洗ってハァァンとか言ってそうなwhoさんのブログ。3周年記念のときは寄稿しようか迷った!迷ったけど、お風呂入ったら忘れてそのままネトゲしてました。えへへ。 ギャラクシー http://galaxy000.blog123.fc2.com/ 最終電車で隣の人が読んでるジャンプを横から見てたら夢中になりすぎて降りる駅を逃してそうな仁成さんのブログ。おかしいな、昔はひたすらオナニーについて語るコンテンツがあったと思ったのだけど。もちろんメインコンテンツですよね。 Flip Flap Flop http://blog.livedoor.jp/kannbaramotono/ ガリレオのドラマで解決編直前に入る複雑な数式を見て誠死ねとかキレてそうな神原もとのさんのブログ。学園祭の日程とかでもしかして同じ大学じゃねって気がしたけど別にそんなことはなかったぜ! タンタンメンヅでは継続して相互リンクしてくれるブログさんを募集していまーす。だってほら、さみしいじゃない…、もっと人とふれあいたいじゃない…。 あと、こんなことも言ってた。 > 明日から連続更新しまーす(*´・ω・`*)ゞ > がんばるよ? ところが、今見るとこんな風になってます。不思議ですね。 > 明日から更新ふえるといいなぁ(*´・ω・`*)ゞ > がんばるよ?
2008.11.18 16:38
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2008.12.07
新ジャンル「狼と甘味料」
男「(もぐもぐ)」
ホロ「わっちから見ても気持ちいいくらいに食べるのう。200キロを超える日も近そうじゃの」 男「(もぐもぐ)」 ホロ「ところでぬしや、インスリンはちゃんと打ったのかや」 男「(もぐもぐ)」 ホロ「…」 男「(もぐもぐ)」
2008.12.07 19:35
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2008.12.20
新ジャンル「ツンいも」
「べ、別に、アンタのことなんておにいちゃぁぁぁ〜〜〜ん!!」
2008.12.20 22:10
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2008.12.21
新ジャンル「ツンデレ論理」
「前にも述べましたとおり、命題というのは真か偽かを判定できる文のことを言います。みなさん覚えていますよね? それではここで、命題Pを『私はあなたのために弁当を作った』と定義してみましょうか…」
男「お、今日も弁当作ってきてくれたのか。サンキューな」 女「¬¬P…ッ!!」 男「えっと…、アンタのために弁当を作ったわけじゃない…ってわけじゃないんだからね? おい女、本音が出てるぞ」 女「¬! ¬! ¬…ッ!!!」 男「痛たた、わかったから、そんな否定すんなよな!」
2008.12.21 13:07
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2008.12.24
■943
ハッピーバースデイ渚!(爽やかな顔で)(さも当然なように)
ここ数年ほどですね、割とリアルが忙しくてですね(もうすぐ教授が4人目のオーラになります^^)、クリスマスイブのこの日に更新することの大切さをすっかり忘れてました!(永遠に思い出さなくていいです)
2008.12.24 00:05
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2008.12.24
■944
というわけで、以前にリンクを貼らせてもらったFlipFlapFlopの神原もとのさんが30時間耐久連続更新をしてるという情報を手に入れましたので、早速行ってコラボレーションしてきました^^ ふう、いい汗掻いた(さわやかに)
コラボレーションの様子ともとのさんの勇姿はこちらからご覧いただけます。 よくやった…っ もう十分やった…っ もうやすむんだ…っ!
2008.12.24 00:44
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2008.12.24
■945
「よし、お前なにか新ジャンル考えてみろ」
「…」 「…」 「つ…」 「つ?」 「ツンデレンジャー…とか…」 「なにそれ、5人いんの?」 「うん」 「…」 「じゃあ、ツンデ連絡網…」 「…」 「…ごめん、やっぱナシ」 「ああ」 「…つ、つ、つ。あ、ツンデレイ…やっぱなんでもない」 「何、お前まさか卑猥な言葉を言おうとしてただろ、いま」 「してないよ!」 「してただろ」 「してないってば」 「じゃあ何て言おうとしてたのか言ってみろよ」 「…ツンデレインボー」 タンタンメンヅの終わる日は、もうすぐそこだと思う。
2008.12.24 02:15
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2008.12.24
■946
あ、言い忘れたけど、ぷち連続更新やってます。
2008.12.24 02:20
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2008.12.24
新ジャンル「ヤンデレがクリスマス連続更新するとすごい」
2008.12.24 04:00
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2009.05.28
■947
相方からメールが届きました。
「仕事はじめた。きつい(笑)」 返事をしたけど、それっきり。 行方不明になった彼の部屋に管理人のおじさんと一緒に入って一冊のノートを見つけて、それはどうやら彼が働いたときの日記のようで、その日記を原作にしてブラック企業な俺はもう限界かもしれないの二番煎じなスレを立てたら100も行かずに落ちた。今日も元気に、ポストニートひとり! 糸冬 --------------- 制作・著作 NHK
2009.05.28 22:25
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