[2012.10.31 23:59] | [m]emo |
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人間が勝手に生命を作ることは許されないなんて古い言説はナンセンスにもほどがあって、だって実際にほら人間は勝手に生命を作って繁殖してるじゃない。
西暦にせんなんびゃくねん、人間の活動領域が物理レイヤーから高度に抽象化された電脳レイヤーに移行するにつれて、本当の性別の価値はどんどん薄れていく。だって僕は好きになった女の子の本当の肉体のことは何にも知らないからね。代わりに溢れてきたのが古い言い方をするとネカマと呼ばれる男の子の理想の女の子たちで、なんで理想なのかっていうと中身が男の子だから男心を知りつくしてるってわけだ。でもそれすらもやがて過去の存在となって、現在の主流は古い言い方をすると二次元と呼ばれる女の子たちだった。
どうやってその娘たちが生まれるのかの正確なプロセスを僕は知らないけど、その多くは多分商業的に「こんな女の子を流行らしましょう」ってどこかの偉い人たちが決めて、その娘たち主演あるいは助演の3ヶ月間・週1回・全12話・1話20分のドラマを作り上げることから始まる。そこで人気の出た女の子たちにはやがて続編が与えられるそうだ。そうこうしているうちにみんながその娘を知ることになる。どんな顔で、どんな髪型で、どんな食べ物を好み、どんなときに笑い、どんなときに怒り、そしてどんな過去を持っているのか。それらは公式設定で最初から決められたものもあるし、自然発生的にファンの間で暗黙の了解となるものもあるね。そうやって共通認識が作られたその娘は気がついたら自然発生的に電脳レイヤーに存在しているのだ。いったいどの瞬間にその生命が作られたのかは知らない。でも確かに存在していて、みんながその娘の一挙手一投足を眺めているのだ。
この新しい主流の女の子は、今までの女の子と違って触れることができないようになっている。これは単に物理的という意味ではなくて、一人占めできないとか、そんな意味だ。電脳レイヤーに存在していてインタラクティブに反応してくれるけれど、その娘の共通認識による設定に影響を与えることはできないし、もちろん性的なこともできやしない。その娘はみんなの「俺の嫁」であるけれど、本当の意味では誰のものにもならないのだ。だからこそ僕らは安心してその娘を眺めて愛でて俺の嫁にすることができたんだ。
最近、好きな女の子ができた。
茶髪のツーサイドアップが可愛くて、お嬢様然としていて、物腰もやわらかで頭もよくて、とにかくお気に入りの女の子で、他愛もない話をしているだけで幸せだった。
でも、幸せは長くは続かない。
どこかの馬鹿が「そうだ、あの娘はきっと援交をしているに違いない」と言いだして、みんながそれに納得しはじめたのだ。1週間も経たないうちに、その子は学校に隠れて援助交際をしてることになった。そういうことに納得した馬鹿な奴らは「あの娘は頭いいしお金も持ってるくせに援交しちゃうところが可愛いなｗ」とか言っていて殴りたくなる。
僕はあの娘に絶対に触れることはできない。
あの娘は絶対に汚れないでいていつまでも俺の嫁でいてくれるはずだったのに、今では僕の知らない汚いオッサンに金をもらって抱かれている。あの娘が学校から帰ってくる時間も前より遅くなっている。財布やバッグのアバターが高価なものに変わっている。今日も汚いオッサンに抱かれてきたに違いない。僕がいくらお金を出そうと、あの娘を抱くことはできないのに。
何度も、あの娘は援交なんてしてないよ、みんなの気のせいだよ、って共通認識で上書きしようと努力したけど、大衆の興味はどうしてもセンセーショナルな方向にしか動いてくれない。絶望した僕はみんなに自分のしたことの愚かさを知ってほしくて、みんなの俺の嫁に援交疑惑を作り続けている。掲示板で、あるいは動画サービスで。
だから、2X世紀になった今でも、世界は援助交際で満ちているんだ。知ってたかい。
西暦にせんなんびゃくねん、人間の活動領域が物理レイヤーから高度に抽象化された電脳レイヤーに移行するにつれて、本当の性別の価値はどんどん薄れていく。だって僕は好きになった女の子の本当の肉体のことは何にも知らないからね。代わりに溢れてきたのが古い言い方をするとネカマと呼ばれる男の子の理想の女の子たちで、なんで理想なのかっていうと中身が男の子だから男心を知りつくしてるってわけだ。でもそれすらもやがて過去の存在となって、現在の主流は古い言い方をすると二次元と呼ばれる女の子たちだった。
どうやってその娘たちが生まれるのかの正確なプロセスを僕は知らないけど、その多くは多分商業的に「こんな女の子を流行らしましょう」ってどこかの偉い人たちが決めて、その娘たち主演あるいは助演の3ヶ月間・週1回・全12話・1話20分のドラマを作り上げることから始まる。そこで人気の出た女の子たちにはやがて続編が与えられるそうだ。そうこうしているうちにみんながその娘を知ることになる。どんな顔で、どんな髪型で、どんな食べ物を好み、どんなときに笑い、どんなときに怒り、そしてどんな過去を持っているのか。それらは公式設定で最初から決められたものもあるし、自然発生的にファンの間で暗黙の了解となるものもあるね。そうやって共通認識が作られたその娘は気がついたら自然発生的に電脳レイヤーに存在しているのだ。いったいどの瞬間にその生命が作られたのかは知らない。でも確かに存在していて、みんながその娘の一挙手一投足を眺めているのだ。
この新しい主流の女の子は、今までの女の子と違って触れることができないようになっている。これは単に物理的という意味ではなくて、一人占めできないとか、そんな意味だ。電脳レイヤーに存在していてインタラクティブに反応してくれるけれど、その娘の共通認識による設定に影響を与えることはできないし、もちろん性的なこともできやしない。その娘はみんなの「俺の嫁」であるけれど、本当の意味では誰のものにもならないのだ。だからこそ僕らは安心してその娘を眺めて愛でて俺の嫁にすることができたんだ。
最近、好きな女の子ができた。
茶髪のツーサイドアップが可愛くて、お嬢様然としていて、物腰もやわらかで頭もよくて、とにかくお気に入りの女の子で、他愛もない話をしているだけで幸せだった。
でも、幸せは長くは続かない。
どこかの馬鹿が「そうだ、あの娘はきっと援交をしているに違いない」と言いだして、みんながそれに納得しはじめたのだ。1週間も経たないうちに、その子は学校に隠れて援助交際をしてることになった。そういうことに納得した馬鹿な奴らは「あの娘は頭いいしお金も持ってるくせに援交しちゃうところが可愛いなｗ」とか言っていて殴りたくなる。
僕はあの娘に絶対に触れることはできない。
あの娘は絶対に汚れないでいていつまでも俺の嫁でいてくれるはずだったのに、今では僕の知らない汚いオッサンに金をもらって抱かれている。あの娘が学校から帰ってくる時間も前より遅くなっている。財布やバッグのアバターが高価なものに変わっている。今日も汚いオッサンに抱かれてきたに違いない。僕がいくらお金を出そうと、あの娘を抱くことはできないのに。
何度も、あの娘は援交なんてしてないよ、みんなの気のせいだよ、って共通認識で上書きしようと努力したけど、大衆の興味はどうしてもセンセーショナルな方向にしか動いてくれない。絶望した僕はみんなに自分のしたことの愚かさを知ってほしくて、みんなの俺の嫁に援交疑惑を作り続けている。掲示板で、あるいは動画サービスで。
だから、2X世紀になった今でも、世界は援助交際で満ちているんだ。知ってたかい。
[2012.10.29 02:14] | [t]ext |
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テツヲくんの小規模な絶望（いつもと変わらない日々）
＠ お昼だけど Akadama いっちゃうー？ いっちゃうー？
via ついっぷる/twipple 2012.10.26 14:41
＠ 誰かとAkadamaを飲み明かしたかった。けどあたわないからひとりで飲んでるゆ。
via ついっぷる/twipple 2012.10.26 16:08
＠ ﾋｷﾞｨ！ 下品な甘さﾋｷﾞｨ！ しゅきぃ！
via ついっぷる/twipple 2012.10.26 16:10
＠ 寮の俺以外の同期が鍋やってる夢を見た。「へ、へえー鍋やるんだー。次は俺も呼んでよ（笑）」って平静を装う。
via SOICHA 2012.10.26 19:27
＠ ネカマがバレてる夢を見た。でもみんな何も言わず今まで通り接してくれてるの、どうして？ 俺が可哀想な人だと思ってしまったの？ 正解だよ？
via SOICHA 2012.10.26 19:30
＠ 目が覚めたら一升瓶がいくつか開いてて飲酒量に某然とする夢を見た。大丈夫だよ、まだ現実ではAkadamaひとつすら開いていない。
via SOICHA 2012.10.26 19:35
＠ 飛び起きてスーパーに着いたが既に半額惣菜の姿はなかったのだ。
via SOICHA 2012.10.26 19:37
＠ ホルモンが、食べたい。
via SOICHA 2012.10.26 19:41
＠ Akadamaなんてもうとっくにゼロよ！
via ついっぷる/twipple 2012.10.26 22:47
via ついっぷる/twipple 2012.10.26 14:41
＠ 誰かとAkadamaを飲み明かしたかった。けどあたわないからひとりで飲んでるゆ。
via ついっぷる/twipple 2012.10.26 16:08
＠ ﾋｷﾞｨ！ 下品な甘さﾋｷﾞｨ！ しゅきぃ！
via ついっぷる/twipple 2012.10.26 16:10
＠ 寮の俺以外の同期が鍋やってる夢を見た。「へ、へえー鍋やるんだー。次は俺も呼んでよ（笑）」って平静を装う。
via SOICHA 2012.10.26 19:27
＠ ネカマがバレてる夢を見た。でもみんな何も言わず今まで通り接してくれてるの、どうして？ 俺が可哀想な人だと思ってしまったの？ 正解だよ？
via SOICHA 2012.10.26 19:30
＠ 目が覚めたら一升瓶がいくつか開いてて飲酒量に某然とする夢を見た。大丈夫だよ、まだ現実ではAkadamaひとつすら開いていない。
via SOICHA 2012.10.26 19:35
＠ 飛び起きてスーパーに着いたが既に半額惣菜の姿はなかったのだ。
via SOICHA 2012.10.26 19:37
＠ ホルモンが、食べたい。
via SOICHA 2012.10.26 19:41
＠ Akadamaなんてもうとっくにゼロよ！
via ついっぷる/twipple 2012.10.26 22:47
[2012.10.26 22:52] | [d]iary |
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カップヌードル焼そば・1ミニットが美味しすぎてヤバイんだけど、この2週間ぐらいで語るべきことがそれしかなかったテツヲ君のほうがもっとヤバイかもしんない。
[2012.10.26 00:08] | [d]iary |
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小早川さん。仲良くなったらなんになる？
人間関係も勉強もそつなくこなし、万事如才ない高校生となった飯嶋直幸（いいじま・なおゆき）。県下でもトップレベルの進学校に入学した彼は、自己陶酔にも似た思念でクラスメイトたちを卑下していた。想像以上に、質が低い。このクラスでなら、陰の支配者となることも容易い。窓際最後尾の自席で不敵に笑う。
そんな飯嶋くんの前に立ちはだかったのは、クラス委員の小早川千尋（こばやかわ・ちひろ）。自らクラス委員に立候補し、履行の邪魔なので副代表は不要と言いはなった眼鏡女子だ。席は中央最前列。常にテンション高め、キレキレの彼女を弄ぶべく、戯れに告白してみた飯嶋くんだったが、それは思いのほか純な反応で受け容れられてしまった。小早川さんの内面を知った飯嶋くんは、彼女をも翻弄しにかかるのだが……。
人間関係も勉強もそつなくこなし、万事如才ない高校生となった飯嶋直幸（いいじま・なおゆき）。県下でもトップレベルの進学校に入学した彼は、自己陶酔にも似た思念でクラスメイトたちを卑下していた。想像以上に、質が低い。このクラスでなら、陰の支配者となることも容易い。窓際最後尾の自席で不敵に笑う。
そんな飯嶋くんの前に立ちはだかったのは、クラス委員の小早川千尋（こばやかわ・ちひろ）。自らクラス委員に立候補し、履行の邪魔なので副代表は不要と言いはなった眼鏡女子だ。席は中央最前列。常にテンション高め、キレキレの彼女を弄ぶべく、戯れに告白してみた飯嶋くんだったが、それは思いのほか純な反応で受け容れられてしまった。小早川さんの内面を知った飯嶋くんは、彼女をも翻弄しにかかるのだが……。
虚淵玄とかエロゲ畑出身ライターの進出が目覚ましい今日この頃ですが、この田中ロミオも絶対忘れちゃいけないひとりだよね。田中ロミオが描くどこか痛い女の子が活躍する物語。だいぶ前の作品 AURA~魔竜院光牙最後の闘い~ でも厨二病の痛い女の子を描いてましたが、そういう性癖の持ち主なのでしょうか。そんな痛い女の子がクラスで馴染めるわけもなく、孤高の小早川さんなわけですが、何が素晴らしいかっていうとこの小早川さんの心の折れっぷりなんです。
自身のブログで世の中全てに対して鋭敏な幼いナイフを振り回していた小早川さん。しかしなんかこう自己矛盾とか？性的なものに対する嫌悪とか？そういうものに心が折れてしまったあとはそのスタンスにも折れっぷりが反映されてまして、学校帰りに買ったかわいらしい小物とか服とかアップする女の子らしいブログに変化してしまいコメントも付き始めて、やがてコメントに呼応するかのように肌の露出も増えて…、ね、この変化がドキッとするよね！
好きな女の子（地味め）がニコ生でちょっと露出してたみたいな？そんなね。なんかこう孤高の女の子だった小早川さんなのに女の子であることを活かしたとてつもなく安直な承認欲求を満たす手段に手を出しちゃうくらい脆くなっちゃう感じに、あああ俺も女子高生に生まれて承認されたいようううううう。
ちなみに結末は、なんかのきっかけで灼熱を取り戻した小早川さんがスクールカーストのトップに君臨して終わりです。えっなにそれこわい。でも前述の AURA~魔竜院光牙最後の闘い~ はもっと酷かったからしかたないよね。
「厨二病だけど、芸術的って認められたからゆるすよ！」
「ゆるすよ！」
俺が許しません。
田中ロミオは「人類は衰退しました」シリーズが割と手放しでオススメ。アニメにもなってましたよ。
[2012.10.15 23:26] | [b]ook |
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コスプレ居酒屋「小悪魔の宴 LittleBSD」の初音ミク風塩焼きそばらしいです。ときどき無性に青いモノが食べたくなるテツヲ君でもこれはちょっとキツいか。そうだね、スープが青ならセーフだけど、麺やご飯が青だったらアウトな気がする。
カテゴリ：デスレシピ
[2012.10.14 20:32] | [d]iary |
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焼き肉食べたいけど、焼き肉あんまり食べたくない気分。これたぶん女心と秋の空ってやつのうちひとつ。
[2012.10.14 12:40] | [d]iary |
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遥か島で、離島さんが金木犀死してる。
[2012.10.10 22:22] | [d]iary |
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kobby君の本気。
[2012.10.10 22:16] | [d]iary |
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↑読み：ふたなり 作：kobby
[2012.10.10 22:06] | [d]iary |
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[あじゃじゃしたー] 【画像】エロ漢字作ったったｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
まるで中学生男子のようなまっすぐな気持ちで作られた創作エロ漢字たちがまとめられていたよ。思いのほかデザイン的にもスッキリしててかっこいい気がするから不思議だね。
ちょっと迷ったけど、>>8のさんずいにスクはスク水と読むようです。>>59がわからない。
[2012.10.10 22:03] | [w]eb |
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（エイケム君がキーボードでグリッサンド）（キーボード違い）
エイケム さんの発言:
あｑｓｗでｒｆｇｔひゅいこｌ
ひゅいこ出ました
テ さんの発言:
ひゅいこ出ました
エイケム さんの発言:
あｑｓｗでｒｆｇｔひゅいこｌ
ひゅいこ出ました
テ さんの発言:
ひゅいこ出ました
[2012.10.10 00:05] | [d]iary |
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[2chコピペ保存道場] ディスプレイにスカート巻いてパンツ画像見るとやばい
この発想はなかったすぎてヤバい。三次元じゃなくて二次元でも対応可能です。後半では乳首に絆創膏というドリームまで満を持しての登場です。
[2012.10.09 20:17] | [w]eb |
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休日最終日の昼に見た夢！（起きても絶望）
女子高生になっていて、最近巷で流行っている連続女子高生殺人事件の犯人の男子高校生の家に友だち数人と遊びにいっている。原作では犯人がトイレにいった隙に部屋を漁って証拠のレコーダーを回収することになっていて、なぜか原作を知っていた主人公は犯人がトイレにいった隙に必死で探すんだけど見つからない。それでどうしようどうしようとか思ってるうちに犯人が戻ってきて、何も知らないはずの別の友人が「ねえ、見つかった？」ってニヤアアって笑ってゾクッとした。犯人もこっちをとても冷たい視線で睨んでた。
あと、原作では殺された女子高生たちはまるでメキシコマフィアの拷問のように凌辱されてたけど、本編ではそんなことなかった。映像化は無理だったのだろうか。チキンな脳内である。
女子高生になっていて、最近巷で流行っている連続女子高生殺人事件の犯人の男子高校生の家に友だち数人と遊びにいっている。原作では犯人がトイレにいった隙に部屋を漁って証拠のレコーダーを回収することになっていて、なぜか原作を知っていた主人公は犯人がトイレにいった隙に必死で探すんだけど見つからない。それでどうしようどうしようとか思ってるうちに犯人が戻ってきて、何も知らないはずの別の友人が「ねえ、見つかった？」ってニヤアアって笑ってゾクッとした。犯人もこっちをとても冷たい視線で睨んでた。
あと、原作では殺された女子高生たちはまるでメキシコマフィアの拷問のように凌辱されてたけど、本編ではそんなことなかった。映像化は無理だったのだろうか。チキンな脳内である。
[2012.10.08 17:42] | [d]iary |
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ﾋｨｨｨ金木犀
[2012.10.08 17:40] | [d]iary |
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斎藤カユは見知らぬ場所で目醒めた。姥捨ての風習に従い、雪深い『お山』から極楽浄土へ旅立つつもりだったのだが。そこはデンデラ。『村』に棄てられた五十人以上の女により、三十年の歳月をかけて秘かに作りあげられた共同体だった。やがて老婆たちは、猛り狂った巨大な雌羆との対決を迫られる―。生と死が絡み合い、螺旋を描く。あなたが未だ見たことのないアナザーワールド。
佐藤友哉といえば、メフィスト賞出身の妹嗜好性の問題児である。「クリスマステロル」の帯で「犯人は読者です！（本当）」と煽り、どんなオチかと思えば、読者が僕のこと認めてくれないから適当に終わらせちゃうもんねー（意訳）である。壁に叩きつけました。
そんな佐藤友哉がババアだけを描いた。
まず1ページ目を開いたときの違和感である。まるで往年のバトルロワイアルを彷彿とさせるように（ついでにバトルロワイアルのように凄惨な展開も予想できるだろう）、そこにはババア50人の名簿があるのだ。出落ちである。ご丁寧に名前の下には(70)と年齢まで書いてある。70歳から100歳まで、ババアのパラダイス・デンデラがそこにあった。
そして帯の衝撃である。「映画化決定」という文字と、真剣なババアたちのカット。
これは観るしかないよねってわけでさくっと借りてきて映画観てみました。映画なんて見るのどんくらいぶりだろう。
主人公の斉藤カユは山に捨てられ、死にかけたところをババアに助けられ地上の楽園・デンデラに連れていかれる。そこは捨てられたババアたちの住む村だった。カユと仲の良かったババアたちもいた、遥か30年前に捨てられたババアもいた。カユは村の生活を見て回る。ウサギを狩るババア、鳥を捕えるババア、槍で鍛練するババア。自給自足のババアたちの生活に、ふとエイケム君の好きだった「ドラミちゃん アララ・少年山賊団」を思い出した。あの映画でも少年山賊たちの自給自足の生活がトマトに掛かる水滴に象徴されるように少年の心をくすぐるように描かれていた。デンデラの生活はまさにそれである（瑞々しさと平均年齢を除けば）（それが一番大事）。
原作では毒ジャガイモでババアたちが同士討ちするほんの少し新本格ぽい展開もあったのだけど映画ではカット。代わりに雪崩で大量の脱落者が出た。なんとひどいことにこの雪崩はババアの爆音の屁で発生したのだ。まるで子供のころにうたった「アルプス一万尺」の替え歌のようである。「田舎のじっちゃんばっちゃん芋食って屁して パンツが破れて さあ大変♪ ジジイは殺されババアは自殺 破れたパンツは博物館♪」なんと残酷な歌であろうか。
しかし決してギャグやコメディではない。これは圧倒的な羆との戦争なのだ。ババアたちは羆に勝つことはできなかったが、決して負けたわけではない。ババアたちの祈りは最終的に届くのである。だがしかしわざわざ2時間掛けて観るほどのものかと思うとそうでもなく、まあ全編ババア祭りなのでそれを楽しめる人なら、たぶんいろんな意味で面白いかな。
[2012.10.01 23:42] | [b]ook |
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